サッカーの南米選手権で52人が陽性反応 無防備な?ブラジルでの開催が裏目

[ 2021年6月16日 11:39 ]

8選手の感染が判明したベネズエラ代表(AP)
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 ブラジルの保健当局は15日、同国で13日に開幕したサッカーの南米選手権(コパ・アメリカ)で、これまでに関係者52人が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したことを明らかにした。AP通信によればこのうち33人は選手やチーム関係者。首都ブラジリアでの開幕戦でブラジルと対戦したベネズエラでは8人の選手の感染が判明した。主催する南米サッカー連盟はすでに3045人の検査を実施しているが、急きょ、代表選手の入れ替え枠を5人から15人に拡大していた。

 今年の南米選手権は当初、コロンビアとアルゼンチンの共催だったが、コロンビアは政情不安、アルゼンチンはコロナ感染拡大を理由に開催を返上。前回開催国のブラジルがこれを引き継いでいた。しかしブラジルは累計感染者数が世界ワースト3位。感染対策に否定的なボルソナロ大統領への批判が多く、開幕直前の国内の世論調査では大会実施に反対する声が半数を超えていた。

 すでに3人が検査で陽性反応を示しているボリビア代表のFWで、自身も感染が判明したモルセロ・マルティンス(33)は「ありがとうCONMEBOL(南米サッカー連盟)」と皮肉を交えた上で「これは完全にあなたがたの責任だ。誰かが死んでしまったらどうするのだ?つまりあなたたちは金が欲しいわけで、選手の命なんて取るに足らないものなのだろう」と批判した。

 ここまでブラジルでは1750万人が感染して49万人が死亡。新規感染者はインドで発見されたデルタ株の影響で9日から増加に転じており、14日には国内で新たに3万9846人の感染が判明していた。ワクチン接種を1回終えた人は対象者のまだ26%。現状での経済活動の全面再開を訴えているボルソナロ大統領は12日、最大都市サンパウロでマスクを着用せずにバイクに乗って支持者らと交流したとして552レアル(約1万2千円)の罰金を科されている。

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