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U―24、急きょ札幌Dでブルペン調整 ガーナ戦へ福岡移動も飛行機遅れ「一歩でも前進するのが大事」

[ 2021年6月5日 05:30 ]

ガーナ戦に向け、札幌ドームのブルペンで調整する吉田(中央)ら
Photo By 共同

 東京五輪世代のU―24日本代表は5日、U―24ガーナ代表との国際親善試合に臨む。A代表との強化試合に0―3で完敗してから一夜明けた4日、北海道の新千歳空港から会場の福岡へ移動するチャーター機が悪天候で遅延。不測の事態に巻き込まれながらも、予定を変更して札幌で即席練習&ミーティングを行い、本大会1次リーグ初戦の南アフリカ戦を想定した一戦へ、集中を高めた。

 今日のガーナ戦を前に、またまた五輪世代が不測の事態に見舞われた。急転直下で決まったA代表戦を終え、中1日で迎える一戦に向け、移動しようとした矢先、暴風雨で搭乗予定のチャーター機が大幅遅延に見舞われた。しかし、イレブンは、転んでもただでは起きなかった。

 「だったらこっち(札幌)でできることをやったほうがいいんじゃないかと、知恵を出し合った」とオーバーエージ(OA)枠の吉田は明かす。出発ゲートに設置されたテレビに前日の映像を流し、即席ミーティングを行った。到着が深夜になる可能性があったため福岡の会場での練習は断念。前夜に試合をした札幌ドームに再びバスで戻った。「残念ながら昨日の芝が野球場に変わっていたので、ブルペンていうんですかね、中(室内)のトレーニング場で軽くトレーニングをした」と吉田。やれることをやり切り、夜にようやく福岡入りした。

 災い転じて福となったのは、コミュニケーションの増加だ。コロナ下のため、代表は海外組と国内組の動線が分かれる厳格な“バブル”の中で動いている。ところが待機時間が増えたことで図らずも“密”なコミュニケーションが増えた。

 吉田は「不幸中の幸い。難しい状況の中で何ができるのか考えて、一歩でも二歩でも前に前進するのが大事。育成年代にとっては非常にいい経験になっているんじゃないか」とうなずいた。本番でもトラブルやアクシデントは起こり得る。急きょ決まって打ちのめされたA代表戦も、悪天候も良薬に変え、いよいよガーナとの“仮想・南アフリカ戦”に臨む。

 ≪この日のU24≫
午前10時半すぎ ホテルを出てバスで新千歳空港に到着。

11時 保安検査場を通り、搭乗ゲートに到着。

11時半発予定のチャーター機が暴風雨のため離陸できず、別の空港に待機との情報。フライトまで長時間を要すとの情報が入り、軽食を購入して昼食タイム。

 午後1時ごろ 出発ゲートのテレビを使用してA代表戦の振り返り映像を流し、ミーティング。

2時ごろ 札幌ドームで練習をすることを決めバス移動。

3時15分~4時 札幌ドームのブルペンで室内トレーニング

4時すぎ 再びバスで新千歳空港へ移動。

6時前 新千歳空港に到着。

6時半ごろ チャーター機で福岡空港へ。

9時ごろ 福岡空港に到着。 

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