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OA・遠藤航が流れ変えた 残り15分で投入、縦パス&圧巻デュエルでU―24が息吹き返す

[ 2021年6月4日 05:30 ]

強化試合   Uー24日本代表0ー3日本 ( 2021年6月3日    札幌D )

<日本・U-24日本>後半途中から出場した遠藤航(左)=撮影・西海健太郎
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 たった1人の存在が流れを変えた。MF遠藤航がOA枠として唯一、後半33分から投入された。同36分、前線に鋭い縦パスを入れ、右に展開、一気にチャンスが膨らんだ。同42分、43分には立て続けに激しい「寄せ」がさく裂。圧巻のデュエル(1対1の競り合い)でU―24代表がみるみる息を吹き返した。

 「シンプルに受けてどれだけチャンスをつくれるか、悪くはなかったと思います」。序盤からA代表のプレスの速さ、球際の強さに苦しめられたが、遠藤航投入の効果は歴然。わずか15分間の出場だったが、DF橋岡は「相手の起点をつぶしてくれる。自分たちの攻撃の時間が増えた。物凄くやりやすかったです」と舌を巻いた。

 五輪には「借り」がある。主将として臨んだ16年のリオ五輪。初戦のナイジェリア戦でつまずき、1次リーグ敗退を喫した。その後、遠藤航はA代表の主軸にまで成長。今季、ドイツ1部でデュエル勝利数(476)1位に輝いた。東京五輪を「5年前の自分がどれだけ成長したか示す大会」と意気込む。

 5日には仮想・南アのU―24ガーナ代表と対戦する。プレスのかけ方や守備のオーガナイズ、立ち位置などは試合を重ねればさらに上向くはず。「(ボランチの)距離感は良かったと思う。ポジティブな雰囲気をピッチに落とし込みたい」と遠藤航。背番号6が大きく見えた。

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2021年6月4日のニュース