×

久保建英 10代最後の試合はチャンス作るも不発…A代表戦に先発も前半で交代

[ 2021年6月3日 21:43 ]

強化試合   日本代表3―0U―24日本代表 ( 2021年6月3日    札幌D )

<サッカー日本代表・U-24日本代表>前半、ゴールを決める鎌田と、ガックリの久保(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 U―24日本代表は、A代表と“兄弟対決”を行い、0―3で敗れた。ジャマイカ代表との国際親善試合が中止されたために組まれた強化試合。MF久保建英(19=ヘタフェ)は前半のみピッチに立ち、要所で“らしい”プレーを見せたが不発。A代表に力の差を見せつけられ、多くの課題が見つかった特別な試合を経て、5日に中1日でU―24ガーナ代表戦に臨む。

 やはりU―24日本代表の攻撃の中心となったのは“日本の至宝”だった。トップ下に入った久保は前線を自由に動き回り、ボールを呼び込み、パスを散らし、ドリブルで仕掛けた。「確実にうまくなっているし、去年と比べて余裕を持ってプレーできるようになっている」と話していた通り、前半20分には右サイドでFW田川に絶妙な決定機を演出。4分後にはペナルティーエリア左から中央にパスを出し、あと一歩のチャンスをつくった。

 A代表として臨んだ5月28日のミャンマー戦では出場機会がなかった。「ボール扱いにたけていると自分でも思う。自分が今まで頑張ってきたので自信はあるし、ボールを持った時に違いを出せる選手になりたい。そういうところを見せていければ」。4日に20歳を迎える久保にとっては、10代最後の国際Aマッチ。結果を出す自信はあった。だからこそ、その気持ちをガチンコの“兄弟対決”でぶつけた。

 一方でともに日本代表のユニホームを着て戦う先輩たちから容赦ない洗礼も受けた。久保がボールを持つとファウルも辞さず激しく寄せてきた。24分にドリブルを仕掛けた際には植田と鎌田に対応され、29分には長友からファウルを受けた。「相手が狙ってきたところをバチッと止めようかな」。意気込んでいた大ベテランの「絶対に負けられない」という覚悟に倒された。

 前半でベンチに下がったが、ピッチ上では孤軍奮闘だった。マークは自身に集中し、四方からプレッシャーを受ける。ほしいタイミングでパスが出てこず、反応してもらえないスルーパスもあった。そのたびに悔しげな表情をみせ、ジェスチャーを加えながらチームメートを叱咤(しった)した。

 A代表とジャマイカ代表との国際親善試合が中止されたために組まれた特別マッチ。先輩たちの愛の鞭(むち)を受け、中1日でU―24ガーナ代表戦に臨む。

続きを表示

2021年6月3日のニュース