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日本代表“兄弟対決”はA代表が3発快勝!橋本、鎌田、浅野弾で五輪世代下す

[ 2021年6月3日 21:28 ]

強化試合   日本代表3―0U―24日本代表 ( 2021年6月3日    札幌D )

<サッカー日本代表・U-24日本代表>前半、ゴールを決めた鎌田(右)とガックリの久保(11)(撮影・西海健太郎)
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 サッカー日本代表が3―0で東京五輪世代のU―24日本代表を下した。ジャマイカ戦の中止を受け、急きょで決まった“兄弟マッチ”だったが、“兄貴分”が意地を見せた。前半2分にMF橋本拳人(27=ロストフ)がいきなり先制点、同41分に鎌田大地(24=Eフランクフルト)が追加点。後半7分にはFW浅野拓磨(26)が3点目を決めた。日本の代表チーム同士の対戦は80年12月の日本代表―日本代表シニア以来。今後日本代表は7日、突破が決まっているW杯アジア2次予選でタジキスタンと、U―24は5日に国際親善試合でU―24ガーナ代表と対戦する。

 開始76秒、A代表の“ハンパない”愛のムチが振るわれた。MF鎌田の右CK。ニアで頭で合わせたのがFW大迫だ。高い打点で後ろにそらし、ファーでフリーだったMF橋本の代表初ゴールをアシストした。一時はオーバーエージ(OA)有力候補にも挙がっていた森安ジャパン不動の1トップ。「ピッチの上で違いをつくれるように。それで引っ張っていければいい」。吉田不在のこの日はキャプテンマークを着けてプレーし、違いをまざまざと見せつけた。

 所属クラブでの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような活躍だ。今季、ブレーメンでは悔しいシーズンを送った。公式戦出場は24試合に止まり、うち先発もわずか7試合。得点もドイツ杯で2部のレーゲンスブルクから奪った1ゴールのみだった。チームも2部に降格。それでも帰国後は「今は代表のことしか頭にない」と切り替え、先月28日のミャンマー戦では国際Aマッチ2戦連続となるハットトリックを達成。この日も交代する後半17分まで攻撃陣をけん引した。

 A代表はこの日、ライトブルーを基調とした日本協会創立100周年記念ユニホームを着てプレー。プライドを懸けた兄弟対決では、序盤から球際、攻守の切り替え、強度などすべてで圧倒した。前半41分には橋本→南野とつないだボールを、最後は鎌田が左足で2点目をマーク。後半7分には途中出場の浅野が追加点を奪った。OAに内定した吉田、酒井との直接対決は実現しなかったが、“兄貴”が貫禄のプレーで弟分を叱咤(しった)激励した。

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