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佐々木則夫氏 主導権握った攻めで流れつかめたU―24日本、さらなる成長期待

[ 2021年3月29日 23:12 ]

国際親善試合   U-24日本 3―0 U-24アルゼンチン ( 2021年3月29日    ミクニワールドスタジアム北九州 )

<U-24日本代表・U-24アルゼンチン代表>前半、ゴールを決めた林(撮影・西海健太郎)
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 【佐々木則夫 視点】代表チームは厳しい地区予選を戦いながらメンバーを固めてチームが成長していくものだが、今回日本は開催国なので予選がない。しかもコロナ禍で活動ができなかった中で、南米1位のアルゼンチンと対戦できたことは有意義だった。試合巧者で戦う姿勢も見せてくる。その相手に第1戦も負けたが内容は良かったし、この試合は完勝した。これぐらいできればメダルは十分に視野に入ると思う。

 この試合はメンバー選考もあるので選手を9人入れ代えたが、終始流れをつかんでボールを回しながら、シンプルにDF瀬古からFW林にパスを通して先制。さらに久保のCKから板倉がヘディングで2得点といい形で追加点を挙げた。久保は能力も高いし、攻撃の軸にしようという意図も見える。この年代は技術も素晴らしいし、可能性もある。成長度や個の質がわかったことは大きいし、自信もついたはずだ。

 だが、ここから18人に絞ることは大変。私は決勝から逆算してベストな選手を選んだが、いい流れを断ち切らないことや複数のポジションをこなせることなども考慮しなければいけない。さらに自国で金の期待がかかるので、オーバーエージも活用してほしいし、「俺たちだけで大丈夫」という選手たちとの争いもある。このあたりの重圧も考えればメンタルも含めて選考してほしい。(元なでしこジャパン監督)

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2021年3月29日のニュース