ギリシャ1部PAOK・香川、2・3デビューも　練習に初合流、歓迎儀式で笑顔

PAOKの全体練習に合流した香川。早ければパネトリコス戦でデビューする可能性も（中央、PAOKTVから）

　ギリシャ1部PAOKに加入した元日本代表MF香川真司（31）が29日、初めてチームの練習に参加した。動画を公開したクラブ公式チャンネルでは2列に並んだ選手の“トンネル”を叩かれながら走り抜ける歓迎儀式の様子も紹介。新しい仲間と英語で交流し「シンジ！」と声を掛けられる場面もあり、早くも新天地になじんでいる様子だった。

　クラブ公式サイトなどによれば、香川は合流初日から他の選手と同じメニューを消化。昨年10月にスペイン2部サラゴサを退団後も個人練習でコンディションを維持してきたとあって、体調面で大きな問題は見られなかった。実戦から長く遠ざかっていることもあって30日の練習後に発表された31日のパネトリコス戦のメンバーには入らなかったものの、2月3日（日本時間4日）に控えるAELとのギリシャ杯1回戦第2戦でデビューする可能性もありそうだ。

　加入に際してパブロ・ガルシア監督と会談し「こういうサッカーをやりたいと感じることができた。練習から目指すサッカーをチームメートとともに体現していけるように」と語った香川。セルビア代表MFジブコビッチは「ピッチで価値を証明してきた素晴らしい選手。とてつもないクオリティーを備え、我々を助けてくれると信じている」と大きな期待を寄せる。契約後に「自分の力を全て還元できるように全力を尽くしたい」と訴えた侍が、その決意をピッチ上で示す瞬間を待っている。