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川崎F、連覇へ始動 三笘、ポスト憲剛任せろ!「去年以上の活躍を」

[ 2021年1月26日 05:30 ]

イサカ(左)と激しく競り合う川崎Fの三笘
Photo By スポニチ

 昨季リーグと天皇杯の2冠を達成した王者・川崎Fが25日、21年シーズンへ向け本格始動した。18年間チームを支えた元日本代表MFの中村憲剛氏(40)が昨季限りで引退。“新時代”を迎える今季、チームの中心として期待されるのがプロ2年目のMF三笘薫(23)だ。東京五輪メンバー入りも目指す高速ドリブラーは、MVP級の活躍を見せた昨季を超える成績でチームをけん引する決意を示した。

 自信に満ちた決意表明だった。川崎Fはこの日、リーグとACLの2冠を目標に掲げて本格始動。午前はフィジカル中心のメニューで約1時間半、汗を流した。そこにもう昨季限りで引退した中村氏の姿はない。その中で“ポスト憲剛”としても期待されるプロ2年目の三笘は「チームの中心となれるような活躍をしたい」と強い覚悟を示し、個人目標に関しても「去年以上の活躍」ときっぱりと話した。

 大卒ルーキーだった昨季はまさにMVP級の活躍だった。前半戦こそ途中出場が大半を占めたが、徐々に実力を発揮すると、後半戦に一気に大ブレーク。終わってみれば得点はJ1新人最多タイ記録の13、アシストはリーグトップの12を記録し、年間表彰で選手と監督の投票でMVPに輝いた柏FWオルンガ(カタール1部アルドハイル)を上回った。選考委員を含む全体では1票差で史上初の新人MVPは逃したが、誰もが認める実力で一気にスターの仲間入りを果たした。

 実力を問われる2年目。昨年以上に注目が集まることは必至だが、東京五輪メンバー入りも目標に掲げる23歳は「オフはしっかり休めたので、ここから徐々にコンディションあげて、今シーズンもチーム、個人としても躍動していきたいという気持ち」と落ち着き払った表情で語った。

 狙うは22歳で00年受賞の中村俊輔(当時横浜)、23歳で02年受賞の高原直泰(当時磐田)に次ぐ、24歳での日本人3番目の年少MVP。昨年を上回る成績でチームをさらなる高みへと押し上げる。

 ◆三笘 薫(みとま・かおる)1997年(平9)5月20日生まれ、川崎市出身の23歳。6歳でさぎぬまSCでサッカーを始め、小3で川崎Fの下部組織入り。ユースまでプレーし、筑波大に進学。17年から川崎Fの特別指定選手となり、19年9月8日のルヴァン杯・名古屋戦でトップデビュー。正式に新加入選手となった昨季はJ1新人タイ記録の13得点を記録し、ベストイレブンに選出された。1メートル78、72キロ。利き足は右。

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