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山梨学院・長谷川監督 初の日本一!“理論、納得感、情熱”で育てた

[ 2021年1月12日 05:30 ]

第99回全国高校サッカー選手権大会決勝   山梨学院2ー2(PK4ー2)青森山田 ( 2021年1月11日    埼玉 )

<青森山田・山梨学院>優勝し笑顔の山梨学院・長谷川監督(中央)
Photo By スポニチ

 厳しい表情を崩さなかった就任2年目の山梨学院・長谷川大監督(47)の笑顔がはじけた。「正直、実感は湧いていない。選手たちには自信とチャレンジすることをどうやって植えつけるかが大事だと思ってやってきた」チームにとっては11年ぶり2回目だが、自身にとっては初の戴冠だ。

 母校・秋田商の監督から、神奈川大でも指導。高校サッカーだけではない幅広い世界観がある。この試合ではDF藤原が、相手攻撃の起点となると判断し、味方のFWをマンマークでつける奇策に打って出る一方、常にベンチから出て、声を張る熱もある。

 今季はコロナ禍で十分な練習時間を確保できず、インターハイは史上初の中止。「選手たちの心にはやり場のない喪失感などがうごめいていた」と振り返る。3年生には自分たちの特徴をまとめた映像集をつくらせて強みや弱みと向き合わせ、大学進学のための材料とさせた。

 理論を大切にして納得感を引き出しつつ、情熱を波及させて心の燃料とさせる。長谷川監督によって熟成された一体感がチームに2回目の栄冠を運んだ。

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2021年1月12日のニュース