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東福岡 劇的Vヘッド!終了間際、交代出場の“百発百中”竹内決めた

[ 2021年1月3日 05:30 ]

第99回全国高校サッカー選手権第2日 2回戦   東福岡(福岡)2―1作陽(岡山) ( 2021年1月2日    等々力 )

<作陽・東福岡>作陽に勝利しガッツポーズを見せる東福岡・竹内(右)と遠藤(撮影・西尾 大助)
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 竹内の劇的な勝ち越しヘッドが決まると、東福岡ベンチの選手はピッチに飛び出し、選手全員がヒーローの上に折り重なった。

 先制されるも、同点に追い付き1―1。終盤、ヤマ場が訪れた。後半36分、ファウルを犯して作陽にPKが与えられた。イレブンが祈るような表情で見守る中、PKはゴールポストに阻まれた。

 絶体絶命の危機を乗り越えた直後の37分、そのPKを「悪い時間帯だったので、願うばかりだった」とベンチで見守っていた竹内が交代でピッチに入った。

 すると後半アディショナルタイム。遠藤のクロスを岩井が頭でつなぎ、竹内が得意のヘディングでねじ込んだ。値千金の勝ち越し点に「うれしい。後半残り少ない時間で結果を残そうと試合に入って最後の1プレーで点を決められて良かった」と胸を張った。

 主将の上田が「職人と言われるうまさ」と絶賛し、竹内自身も「練習で百発百中くらい入る」と自信を持つヘディング。同校OBで元プロの山形辰徳コーチらと高さとタイミングを磨き上げてきた武器だ。父・和徳さん(48)も同校サッカー部の元主将。ヒガシのDNAを受け継ぐ申し子が、大仕事を成し遂げた。

 4大会ぶりの3回戦進出。チームを勢い付ける勝利に森重潤也監督も「選手たちは諦めずによく戦ってくれた」と称えた。上田も「今日でもっとチームの一体感が出た」と喜んだ。8強を懸けて、前回大会4強の難敵・矢板中央(栃木)と対戦する。竹内は「絶対に勝つ」と力強く宣言。一戦ごとに成長を見せる“赤い彗星(すいせい)”が進撃を続ける。

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2021年1月3日のニュース