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J2新潟の顔、FW渡辺新太が大分移籍 慰留もJ1でのプレー決断 プロ3年で22発

[ 2021年1月3日 05:30 ]

J1の舞台を目指し大分に移籍するJ2新潟FW渡辺新太
Photo By スポニチ

 J2アルビレックス新潟のFW渡辺新太(25)がJ1大分に完全移籍することが2日、分かった。近日中にクラブから正式発表される。渡辺は昨年9月19日の徳島戦で右足第五中足骨骨折。全治約3カ月のケガからの復帰を目指していたが、今季は活躍の舞台をJ1に移すことを決断した。

 「新潟の顔」とも言える渡辺が苦渋の決断をした。新潟市出身でアルビユースから流通経大を経て18年に新潟入りしたストライカーが、悩んだ末に新天地での再出発を選んだ。

 渡辺は昨季初戦の2月23日の群馬戦で開幕弾を決めて3―0勝利に貢献。9月に右足を負傷するまで7ゴールを決めていた。負傷中は「ケガをする前までは、試合に出ることが当たり前だと思っていたが、当たり前じゃないこともあると分かった。いろいろ変化していかないと」と語るなど、精神的にも成長。先月末には完治し、スポニチ新潟版の年末インタビューにも「キャンプはいい感じで迎えられると思う。もっといいサッカーができると思う」と今季に懸ける意気込みを語っていた。

 クラブ側の強い慰留もあり、大分への移籍を決断するまでには相当な時間を要したが、最終的にはJ1でプレーすることを決断したもようだ。

 移籍先となる大分は昨季は勝ち点43の11位。今季は巻き返しを図るが、ベテランFW三平和司(32)がJ2甲府へ移籍したこともあり、ハードワークに加え得点力のある渡辺に白羽の矢を立てた。

 渡辺は新潟で3年間プロとして過ごし、通算22ゴールを挙げた。FW以外にサイドハーフもこなし、前線からの守備力にも磨きがかかった。今ではチームに欠かせない存在にまで成長し、昨季7ゴールを挙げたMF本間至恩(20)との絶妙なコンビネーションでサポーターを魅了していただけに、新潟にとっては大きな痛手だ。

 ◆渡辺 新太(わたなべ・あらた)1995年(平7)8月5日生まれ、新潟市出身の25歳。新潟ユース―流通経大。17年8月に特別指定選手で新潟加入。18年に正式入団。J2通算92試合出場22得点。今季は20試合出場7得点。1メートル71、69キロ。

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2021年1月3日のニュース