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神戸、超激闘制しACL4強 イニエスタ激痛もPK戦決めた!13日準決勝も“切り札”

[ 2020年12月12日 05:30 ]

ACL準々決勝   神戸1-1(PK7-6)水原 ( 2020年12月10日    カタール・アルワクラ )

<神戸・水原>PK戦の末に水原を破り、喜ぶ(左から)神戸・山口、イニエスタ、ドウグラス(共同)
Photo By 共同

 ACLに出場し日本勢で唯一勝ち上がっている神戸は、13日に準決勝で蔚山(韓国)と対戦する。10日の準々決勝は水原(韓国)と戦い、1―1のまま突入したPK戦で7―6と勝利。ケガを押して延長後半8分から出場した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(36)もキックを成功させた。右太腿上部に痛みを抱える大黒柱だが、次戦も再び切り札として待機することになりそうだ。

 手負いのまま、イニエスタが決勝進出を懸けた一戦に挑むことになった。今大会3度目となった水原戦は1―1で突入したPK戦の末に死闘を制した。120分間を戦った選手たちの疲労は大きく、再び中2日で準決勝を迎えるには、極めて過酷な状況となった。

 出場時間は短くても、厳しい状態にあるのは背番号8も同じだ。決勝トーナメント1回戦の上海上港戦で右太腿上部を負傷。準々決勝は延長後半8分からの途中出場だったが、ほぼ走ることができないまま試合終了となった。PK戦の1番手としてキックを成功させた直後には、患部をさすりながら苦悶(くもん)の表情。痛みの深刻さを物語っていた。

 ただ、三浦監督は切り札としての効果が大きかったことを口にした。「彼の存在自体で、我々のクラブが前向きに、ポジティブになれる。アンドレスがベンチにいることで、ほかの選手も自信を持ってプレーできた。(本人が)プレーに関与する回数は少なかったけど、ピッチに出た瞬間というのは相手も守勢に回った」。万全からはほど遠くても、その存在は絶対的だった。

 現状では準決勝に出場できるかは微妙だが、限られた時間ならスーパーサブとしてピッチに立てる可能性はある。今大会中、ACL制覇に向けて「チャンスはあるし、そのクオリティーもある」と語ったイニエスタ。アジアの頂点だけを見据え、覚悟を持って蔚山戦に臨む。

 ▽神戸―水原VTR 神戸は前半7分に先制されたが、同40分、ペナルティーエリア手前のゴール正面でFKを得た。これを古橋が低い弾道のキックで直接決めて1―1。この直前に水原の1人がレッドカードで退場したが、数的優位を生かせず、延長戦でも追加点を奪えなかった。PK戦の末、からくも勝ち上がった。

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