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川崎F・鬼木監督、J1最多タイ3度目制覇 来季も続投確実に

[ 2020年11月26日 05:30 ]

明治安田生命J1第29節   川崎F5-0G大阪 ( 2020年11月25日    等々力 )

<川崎F・G大阪>シャーレを掲げる川崎F・鬼木監督
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 首位の川崎Fが2位のG大阪を5―0で下し、2年ぶり3度目のリーグ制覇を成し遂げた。

 鬼木達監督(46)も偉大な記録を打ち立てた。3度のリーグVは最多タイ。4年連続タイトル獲得は日本人指揮官として歴代最多というダブル快挙となった。

 コロナ下で異例の連戦となった今季。最近飼い始めた愛犬がご飯をねだる姿を尻目に、朝4時から自軍と相手の分析を繰り返す日々を過ごした。感染防止のために外出を最小限に控え、伸びきった髪には自らハサミを入れてきたが、見かねた妻に切ってもらったこともある。全ては今季に懸ける強い思いからだった。

 船橋市立習志野台第二小学校5、6年時の担任(氏名非公表)で、監督就任時に激励会も開いてくれた恩師の存在も心の支えとなった。ミニバスケットの監督として全国優勝経験もある“勝負師”で、今も「ここぞというタイミングでLINEをくれる」という。今季も名古屋戦で1度目の連勝記録が止まった直後に「また10連勝したら、もう一度名古屋と対戦だね!」とメッセージが来た。「他にも同じことを考える人がいた」と感銘を受けた指揮官は「成し遂げたい」と決意をさらに強くし、見事に連勝記録を12まで伸ばした。

 「このクラブに何かを残したい」。シルバーコレクターを常勝軍団へと変貌させた功績は、大きい。5季目となる来季も続投が確実となった指揮官はチームをさらなる高みに導く。

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