鳥栖、20年度決算で10億円赤字計上 竹原社長退任示唆「次のステップへ考えなければいけない」

[ 2020年11月13日 05:30 ]

オンラインによるサポーターミーティングに出席した竹原社長(右)
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 J1鳥栖が12日、オンラインでサポーターミーティングを行い、竹原稔社長が駅スタ(佐賀県鳥栖市)から出席。今年度の赤字見通しが約10億円であることを発表し「私自身の進退も含め次のステップへ考えなければいけない」と、社長を退く可能性を示唆した。

 鳥栖は2019年度に20億円超、18年度も約6億円の赤字を計上し経営危機に陥っている。大口スポンサーの獲得もできていない。経営責任が問われる一方で、「辞めることでスポンサーがたくさん入ってくるなら辞めるが、次の社長も決まっていない」と続投にも含みを持たせた。

 また、「収入がどんなに悪くてもデフォルト(債務不履行)しない状況だと、Jリーグと共有している」とクラブの存続を強調。しかし、Jリーグからは9月に財務是正措置の通告を出され、監視対象になっているのが現実だ。

 竹原社長は厳しい経営環境をサポーターに訴え、来季の年間パスの購入やクラウドファンディングによる支援を呼び掛けた。

 ユニホームの胸スポンサーが、今季終了まで佐賀を拠点とするIT企業「木村情報技術株式会社」に決まったことも発表された。同社の木村隆夫社長は「15年前起業したときに佐賀県に助けられたので恩返ししたかった」と、地元クラブの支援に名乗りをあげた背景を明かした。この言葉を聞いた竹原社長は、涙を流して感謝した。「木村情報技術」のロゴが入った新しいユニホームは次節(14日の札幌戦)から登場する。これまでは佐賀新聞が「暫定」という形で胸スポンサーを務めていた。

 木村社長は、胸スポンサーとして同社が契約できたこと自体に驚いたという。一般的に胸スポンサーの広告料は高額。J1の人気クラブであれば、年間で億単位になる場合もある。今回はシーズン終盤限定ということで、契約金が抑えられたようだ。「うちは小さい力のない会社。これが呼び水になって“うちができるなら”と来季スポンサーをする企業が現れてくれたら」と、後に続く協賛社に期待した。

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