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柴崎岳が考える、代表に求められること “自分たちのサッカー”より「勝利のために何をしていくか」

[ 2020年11月10日 21:13 ]

柴崎岳
Photo By スポニチ

 オーストリア・グラーツでのサッカー日本代表合宿2日目、MF柴崎岳(28=レガネス)がオンラインの取材に応じた。

 10月のオランダ合宿では、初戦のカメルーン戦(△0―0)から2戦目のコートジボワール戦(〇1―0)かけて、チーム全体でよりマイボールの時間を大切にし、丁寧なビルドアップへと改善させた。今回の合宿でもメキシコなどの強豪相手にボール支配率を高めることの重要性について聞かれたボランチは、持論を述べた。

 「強豪国相手でもどんな国であっても、個人的にはボールを必ず保持していたい、または長くしていきたいとはあまり考えていない。全ては勝利するためであって、そのときの状況や時間帯によって変わっていくもの」

 試合の流れによってはマイボールの時間を減らした方が勝機を見いだしやすい場合もある。柴崎は「ポゼッションを軽視しているような言い方に捉えられるかもしれないが、決してそうではない」と前置きした上で説明した。

 「常に“自分たちのサッカー”というものを掲げてきた過去の日本代表というものもありますし、それにとらわれて試合の全体像が見えていないのであれば、ちょっと違ったものになるかなと個人的には思う。チームとして(方向性は)持っているかもしれないですけど、それはあくまでアイデアであって、大事なことは勝利するためにその場その場で何をしていくかだと思う」

 戦術が先行するのではなく、勝利から逆算して臨機応変に戦い方を変えていくことが大切だと強調。これまで森保ジャパン最多の25試合に出場してきた28歳は、今回の2試合でもその舵取り役を担う覚悟だ。

 「いかに試合の中で僕のところから発信して、チームにいい波を作っていけるか。守備においても攻撃においても、チームとして共有すべきことをチームに伝えていけるか、またプレーで示していけるか」と役割を自負した。

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2020年11月10日のニュース