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福島・帝京安積卒 薄井“本田イズム”小学生に伝授

[ 2020年9月18日 05:30 ]

選手としてもコーチとしても活躍する薄井
Photo By スポニチ

 福島県白河市を中心とした12歳以下のサッカースクール「Viva Jr’s(ビバジュニアーズ)」が開講し、元日本代表MF本田圭佑(34=ボタフォゴ)が発起人となり、設立した東京都社会人リーグ4部「One Tokyo」でプレーする帝京安積卒のMF薄井伸之(22)がコーチに就任した。“本田イズム”を伝え、世界に通じる選手の育成を目指す。

 ビバジュニアーズの特徴は“チーム”ではないところ。現状では試合は行わず、各クラブに所属しながら週1日のレッスンで、個々の技術を高めていく。知人の相良朋洋代表(41)からコーチ就任を要請された薄井は、「サッカーができる環境をつくって、小学生に夢を与えたい」と熱意たっぷりに語った。

 本田から受けた言葉が頭に残っている。「失敗したらガッツポーズだ」。薄井は小学生に対しても、「挑戦する大切さを植え付けたい。ビッグマウスで良い。言ったことに対してプレッシャーがかかれば、行動で示せる」と“本田流”で育成にあたる。

 オンラインでの指導に加えて、オフに白河まで足を運んで直接コーチすることもある。薄井は「サッカーを楽しむ環境をつくって、中学から県外の強豪で活躍できるような人材をつくる。福島県のサッカーの底上げになればうれしい」と笑顔を見せた。(近藤 大暉)

 ○…薄井は「One Tokyo」の選手としても手応えを感じている。主に左サイドハーフで先発出場し、本田からは「相手のサイドバックとサイドハーフの間に立ちなさい」とアドバイスを受けた。「相手の嫌なポジションにいられるようになった。世界レベルのサッカー観に触れられ、勉強になる。目に見える結果を出したい」と意気込んだ。
 
 ◆薄井 伸之(うすい・のぶゆき)1998年(平10)7月2日生まれ、白河市出身の22歳。小学2年生からサッカーを始め、中学時代はVamos福島に所属。帝京安積から流通経大に進学し、1年で中退。19歳でドイツに渡り、今年から「One Tokyo」に入団。1メートル79、72キロ。利き足は右。

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2020年9月18日のニュース