横浜FC　カズが救世主！53歳今季リーグ戦初ベンチ入り、あるぞ最年長出場！

明治安田生命J1第16節   横浜FC―名古屋 （ 2020年9月13日    ニッパツ ）

あるぞ53歳最年長出場！今季リーグ戦で初めてベンチ入りするカズ
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　横浜FCのFW三浦知良（53）が13日のホーム名古屋戦でメンバー入りすることになった。リーグ戦でのメンバー入りは今季初で、J1では07年12月の浦和戦以来13年ぶり。53歳6カ月18日での出場となれば盟友で元日本代表FW中山雅史（現J3沼津）の45歳2カ月1日を大幅に更新するJ1最年長出場記録となる。

　救世主の役割はキングに託された。3連敗で迎える名古屋戦。53歳のカズがリーグ戦では今季初めてメンバー入りする。下平監督は「こういうチームが苦しい状況だからこそ、カズさんの力が必要」と明かしたという。J1のピッチに立てば07年12月1日の浦和戦以来、実に4670日ぶりとなる。

　実際、試合のツボを押さえ、攻守に献身的なカズのプレーは勝利に直結する傾向が強く、窮地のチームに必要な部分だ。18年以後、カズの出場したリーグ戦、ルヴァン杯は通算11勝2分け1敗で勝率は9割1分7厘を誇る。前回J1だった07年も、横浜FCは年間4勝にとどまったが、カズはその4試合全てに先発出場していた。

　強烈なキャプテンシーもまた武器だ。指揮官は「カズさんがメンバーに入るだけで選手の士気が上がり、雰囲気が変わる」と言う。8月にはルヴァン杯2試合に先発。「技術、戦術もあるが、最後は気持ち！」と鼓舞し、1勝1分けに導いた。得点はなかったが、いずれの試合も攻撃の形をつくり、惜しいシュートを放った。カズダンスの期待も高まる。

　世界のトップリーグではイングランド1部（当時最高峰）ストークの元イングランド代表FWスタンリー・マシューズが50歳5日で出場した記録が残るが、53歳は例がない。得点すればジーコ氏のJ1最年長得点（41歳3カ月12日）を一回り更新する。カズ自身、最年長記録の類いは「気にしない」と笑うが、Jリーグにまた一つ、新たな歴史が生まれる。