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横浜FC・53歳カズ、先発あるぞ!5日ルヴァン杯鳥栖戦、新キング伝説誕生だ

[ 2020年8月5日 05:30 ]

横浜FCのカズはルヴァン杯鳥栖に向けて移動
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 横浜FCのFW三浦知良(53)が、5日のルヴァン杯再開初戦となる1次リーグ鳥栖戦(駅スタ)で先発する可能性が浮上した。実現すればカズの公式戦先発は昨年8月14日、天皇杯3回戦の横浜戦以来、約1年ぶり。DF土屋征夫(当時甲府)の持つルヴァン杯最年長出場記録(42歳10カ月)も更新となる。カズは4日、チームとともに鳥栖へ移動した。

 代名詞の「11」が刻まれたマスク、キャップ姿で決戦の地へ、移動した。今季初めてメンバー入りした敵地での鳥栖戦。カズがいきなり先発する可能性が高まってきた。下平監督は既にPKのキッカーにも指名し、起用法についても「2トップで考えている」と明言する。最前線から相手ゴールに迫る。

 カズの先発は昨年8月、天皇杯の横浜戦以来1年ぶり。新型コロナ禍の影響、また再開後もリーグ戦での出番がなくシーズン初戦が8月までずれ込むのは異例だ。調整が困難を極める中、それでも「カズさんはルヴァン杯に照準を合わせ、いい状態」と下平監督。元々、調整能力には定評がある。得点すれば“ひとりカズダンス”の披露も予告しており期待は高まる。

 13年ぶりに戻って来たJ1。トップリーグではイングランド1部(当時最高峰)ストークの元イングランド代表FWスタンリー・マシューズが50歳5日で出場した記録が残るが、53歳の出場は世界的にも前人未到。マシューズはフェイントの名手でカズも少年時代には「マシューズ!」と叫びながら練習したという憧れの存在だ。ついに英国の伝説も超える。

 昨年末、誰よりも早く南国グアムで自主トレを始動。「目指すのはスタメン」と公言し、早朝5時40分から過酷な1日3部練習を課した。その後もコロナ禍と向き合いながら準備を続ける日々。気分転換に用いたのは永遠の“愛されキャラ”寅さんが主演の映画「男はつらいよ」観賞だった。理由は「何となく自分もそんな感じだから」と笑う。

 いよいよ日本サッカー界が誇る永遠のスターが待ちわびた出番。カズ自身もこだわり続ける「先発出場」が有力だ。キックオフから目が離せない。

 ▽ルヴァン杯の変更点 1次リーグは1回戦総当たりで行い、A~Dの各組1位と2位の最上位チーム、ACL出場組(FC東京、横浜、神戸)の計8チームで全て一発勝負の決勝トーナメントを戦う。B組のJ2松本は不参加となり、対戦を残す浦和と仙台に勝ち点3が与えられる。

 【データ】カズが鳥栖戦に先発出場すれば53歳5カ月10日で、甲府DF土屋征夫が17年5月31日鳥栖戦に先発した際の42歳10カ月0日のルヴァン杯最年長出場記録、先発記録をともに10年以上更新する。得点を挙げれば土屋が同年5月10日神戸戦で記録した42歳9カ月10日の最年長得点記録も更新する。

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2020年8月5日のニュース