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ウエスカ・岡崎、1部昇格弾!レアルとバルサと戦える「夢かなう」

[ 2020年7月19日 05:30 ]

スペイン2部   ウエスカ3―0ヌマンシア ( 2020年7月17日 )

ヌマンシア戦の終了後、1部昇格を喜ぶ岡崎(手前右)らウエスカイレブン(共同)
Photo By 共同

 スペイン2部リーグでFW岡崎慎司(34)の所属するウエスカが2季ぶりの1部復帰を決めた。17日、ホームでヌマンシアに3―0と快勝し、1試合を残して自動昇格の2位以内を確保。岡崎は3試合連続で先発して後半35分までプレー。後半33分に2試合ぶりの今季12点目を決めた。サラゴサのMF香川真司(31)はアウェーのアルバセテ戦で出番なし。チームは1―4で敗れて2位の可能性が消滅し、3~6位による昇格プレーオフに回ることが決まった。

 3―0快勝後に他会場の結果をスマホでチェックしていたウエスカイレブン。2位を争う前節3位アルメリア、同4位サラゴサがともに敗れて1部昇格が決まると、ピッチに歓喜の輪が広がった。岡崎も同僚と抱き合って喜びを爆発させ「来季はさらなるチャレンジになる。ビッグチームもいっぱいある」と早くもRマドリードやバルセロナなど強豪との対戦を思い描いた。

 昇格決定に花を添える見事なゴールだった。後半33分、岡崎が猛然とゴール前へ向かう。右クロスを右足のかかとで巧みに合わせて軸足の後ろを通す技あり弾で、スペイン1、2部の日本人最多記録を更新する今季12点目。チーム最多得点で昇格の立役者となり「スペイン1部でやりたいという夢が、これでかなう」と胸を張った。

 プレミアリーグ制覇を経験したレスター(イングランド)を昨季限りで退団し次の挑戦の舞台にスペイン2部を選んだ。当初加入したマラガでクラブの財政問題のため選手登録ができず開幕後の9月になってから急きょウエスカ入りする紆余(うよ)曲折もあった。ウエスカで初出場した時には「ここからまたのし上がる」と自らを追い込むように決意を語った。その言葉通り、後半戦は8得点、6月のリーグ戦再開後は10戦4発と尻上がりに得点を重ねてチームを上位に押し上げた。

 ウエスカは昨季1部で初めて戦い、1季で2部に逆戻りした。来季はクラブにとっても再挑戦のシーズンとなる。岡崎は「初めての残留をまず果たせるように、ゴールを取れるように頑張りたい」と意欲を新たにした。

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2020年7月19日のニュース