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神戸・古橋 金髪なびかせ2ゴール1アシスト 大勝演出

[ 2020年7月19日 05:30 ]

明治安田生命J1第5節   神戸3-1清水 ( 2020年7月18日    ノエスタ )

<神戸・清水>  前半、先制ゴールを決めた神戸・古橋(ゴールシーンは無し)    (撮影・成瀬 徹)  
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 ホームの有観客初戦を祝う3発快勝劇だ。9試合が行われ、神戸は清水を3―1と下した。日本代表FW古橋亨梧(25)が2得点1アシストの活躍を見せれば、2試合ぶりに先発復帰したMFアンドレス・イニエスタ(36)も先制点をアシスト。攻撃の主役が期待通りの働きを見せ、チームの今季最多得点をマークした。

 自慢の金髪が激しく揺れた。スコアレスで迎えた前半アディショナルタイム。ドリブル突破で左CKを勝ち取ったMFイニエスタがイメージ通りのボールをニアに送る。フィニッシュはFW古橋だ。ヘッドでゴールに流し込み、相手のダメージが最も大きな時間帯に先制点を刻み込んだ。

 「ボールが来い、ボールが来い、と念じていました」

 伏線は前日17日のトレーニング。セットプレーでは、こぼれ球に対応するのが“本業”なのに、同じニアの位置で好感触をつかんだ。まさにゴールハンターの本能。上り調子の背番号11は、後半45分でこそ真価を発揮する。9分にFWドウグラスのゴールをアシスト。らしさ全開は20分だ。ドウグラスのシュートがポストを叩き、こぼれたボールに鋭く反応した。GKの股を抜くダメ押し弾。昨年8月23日の鳥栖戦以来となるマルチゴールで、今季ホーム初勝利へ導いた。

 「試合を重ねるごとに調子が上がっている感じ。ただ、みんなのおかげで点が取れているので感謝しないと」

 手応えを強調する一方で、謙虚さも失っていない。10得点を挙げ、日本代表まで上りつめた昨シーズン。今季からストライカーの称号「11」を背負う自覚は、食生活にも表れている。コロナ自粛期間中に自炊をスタート。肉中心から野菜を多く摂取するように心掛けた。もちろん、2試合ぶりに先発復帰し、攻撃を自在に動かした大黒柱の存在も忘れてはいけない。

 「(イニエスタが)いいパスを出してくれるし、動きやすい」

 今季最多となる3得点を演出した「陰の主役」に賛辞は尽きない。ホームの有観客初戦。大声は出せなくても、満足度は100%だった。 

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2020年7月19日のニュース