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ロシア1部移籍の橋本 初の海外挑戦に「どれくらい通用するか楽しみ」恩返し誓う

[ 2020年7月19日 18:02 ]

<FC東京・浦和>セレモニーでサポーター経向けメッセージをおくるFC東京・橋本(撮影・西海健太郎)
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 FC東京からロシア1部ロストフに完全移籍する日本代表MF橋本拳人(26)が19日、オンラインで取材に応じ、初の海外挑戦への意気込みを語った。

 前日にはホーム浦和戦で勝利し、FC東京は2位タイに浮上。04年以来、16年ぶりに本拠地の味の素スタジアムで“天敵”を撃破した。試合後には壮行セレモニーが実施され、涙を流す場面も。思い出に残るゲームから一夜が明け、「正直、まだ実感がわかない。FC東京でのサッカー人生が終わってしまったんだなという気持ちと、やり残したことはあるけれど、また新たな戦いが始まるという気持ち」と心境を吐露した。

 東京の下部組織出身で12年のトップチームに昇格。しかし、道のりは順調ではなかった。13年にはJ2熊本(当時)にレンタル移籍した。「初めての移籍で不安なこともたくさんあったが、多くの人が助けてくれた。人間の温かさを感じられて、今の自分の生き方にもすごく影響している。プロでやっていける自信を得たのは間違いなく熊本で過ごした期間。今でもたくさんの方が応援してくれているのは伝わっている。さらに活躍することが恩返しになる」。15年にFC東京に復帰。成長曲線は決して急激なカーブを描いたわけではない。それでも一歩一歩、自分を信じて歩いてきた。クラブで主力に定着すると、19年には日本代表に初選出。さらに同年のJベストイレブンも受賞するまでになった。

 「(海外挑戦を)何度か諦めかけた時期もあった。海外に行くのは難しいことだなとここ数年すごく感じていたし、思ったより時間がかかってしまったと思っている。欧州チャンピオンズリーグや欧州リーグで自分がどれくらい通用するかも楽しみ。それに出場することが自分の夢でもあったので、目指すことでもっと成長できると思う」

 10歳でFC東京のスクールに参加してから約17年。愛する青赤のユニホームを脱ぐ日がやってきた。だが、それは“青赤戦士”でなくなることとイコールではない。積み上げてきた時間、経験、実績は消えない。継承したクラブの魂を胸に、新天地で挑戦を続ける。

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2020年7月19日のニュース