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マジョルカ降格決定も久保の才能を地元紙が絶賛!「最も優れた選手」

[ 2020年7月18日 05:30 ]

スペイン1部   マジョルカ1―2グラナダ ( 2020年7月16日 )

2部降格が決まり、肩を落とすマジョルカの久保建(左)(ゲッティ=共同)
Photo By ゲッティ=共同

 マジョルカの日本代表MF久保建英(19)は、逆転残留の奇跡を起こせなかった。16日、ホームでのグラナダ戦に13試合連続で先発出場。チーム最多6本のシュートを放つも得点には至らず、1―2の逆転負けで1試合を残して来季の2部降格が決まった。それでも、移籍1年目で4ゴール4アシストと攻撃の核として成長。地元紙ムンド・デポルティボ(電子版)は「モレノ監督のチームで最も優れた選手だった」と日本の19歳を称えた。

 マジョルカ島に無情のホイッスルが鳴り響いた。10位のグラナダに痛恨の逆転負け。残留圏17位セルタとの勝ち点差が4となり、1年での降格が決まった。「もし我々が全て勝てば、1部残留できる多くの可能性がある」と意気込んでいた久保だが、奮闘もむなしく天を仰いだ。

 負けられない一戦で立ち上がりから果敢にシュートを放った。1―1の後半20分には左足でゴール左隅を狙うもネットは揺らせず。直後の同24分にショートコーナーから勝ち越しを許すと、同35分にはMFセドラルが危険行為で一発退場。ロスタイムにも2人目の退場者を出し、力尽きた。

 昨夏にRマドリードに完全移籍。リーグ開幕後に出場機会を求め、1年間の期限付きでマジョルカに移籍した。当初はベンチスタートも多かったが、徐々に信頼を積み上げ、直近13試合連続で先発。チームを1部に残留させることはできなかったが、地元紙のムンド・デポルティボは「間違いなく、このマジョルカでセンセーションだったのは久保。モレノ監督のチームで最も優れた選手だった」と絶賛した。

 今季はここまで4ゴール4アシストと、チームの中心選手として成長した。来季の去就は未定だが、スペインだけではなく、欧州各国のクラブから獲得を求める声が上がっている。RマドリードはEU圏外枠が埋まっているため、来季も期限付き移籍が濃厚だ。今季は残り1試合。スペイン1年目でつかんだ確かな手応えを胸に、飛躍の来季へつなげる。

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2020年7月18日のニュース