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ロシア移籍のFC東京MF橋本 涙の壮行セレモニー「青赤魂を持って世界で戦ってきます」

[ 2020年7月18日 21:51 ]

明治安田生命J1第5節   FC東京2―0浦和 ( 2020年7月18日    味スタ )

<FC東京・浦和>セレモニーでサポーター経向けメッセージをおくるFC東京・橋本(撮影・西海健太郎)
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 自然と涙が頬を伝った。FC東京は18日、ロシア1部ロストフに完全移籍するFC東京の日本代表MF橋本拳人(26)の壮行セレモニーを実施。浦和戦にフル出場した“青赤の魂”は「心の底から大好きなFC東京を離れ、ロシアのロストフに移籍することになりました」とファン・サポーターに向かって挨拶を行った。

 こらえ切れなかった。橋本は両脇に並んだチームメートやスタッフから肘タッチなどで祝福されながらピッチ中央へ。大型ビジョンに10歳でクラブのスクールに参加してからの約17年の軌跡が映し出されると、目は潤み、頬が濡れた。

 「育ててもらったクラブを離れるのは簡単な決断ではありませんでした。FC東京を優勝させてから行くという約束を破ってしまい、申し訳ありません。ここ数週間、本当に移籍して良いのか、僕はチームに貢献できたのは自問自答する日々が続きました。僕の決断を後押ししてくれたクラブには本当に感謝しています。ここまで成長できたのはこれまで支えてくれた家族、チームメイト、指導してくださった方々、最高のファン・サポーターのおかげです。苦しいこと、つらいことがたくさんありましたが、みなさんの応援のおかげで頑張ってこられました」

 人柄、プレースタイルと同様に率直な気持ちを誠実に紡いでいく。会場のファン・サポーターからは後押しのような拍手。「小さい頃から憧れだった(石川直宏クラブコミュニケーターから)18番を受け継いで戦った2年半、大きなプレッシャーもありましたが、すごく幸せで夢のような時間でした。お別れは寂しいですが、青赤魂を持って世界で戦ってきます。そして必ず大きくなって、またこの味の素スタジアムに帰ってきたいと思います。わがままではありますが、18番を空けておいてもらえたらうれしいです。最後になりますが、本当に長い間ありがとうございました。FC東京の優勝を心から願っています」。幼少の頃から憧れだった石川CC(39)から花束を受け取り、会場を周回。そして最後、ピッチに深々と一礼をした。

 この日を最後に青赤のユニホームを脱ぐ。しかし、クラブでの日々や青赤魂はこれからも胸に秘め続ける。生え抜きは再び愛するクラブのピッチに立つことを誓い、世界へと羽ばたいていく。

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2020年7月18日のニュース