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神戸 18日は赤字覚悟の有観客初戦 上限4000人まで、違反者にはイエローカード

[ 2020年7月18日 05:30 ]

違反行為を繰り返した観客に渡されるイエローカード
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 神戸は17日、18日にリーグ再開後のホームゲームでは初めてとなる有観客での清水戦を前に、本拠地ノエビアスタジアムを報道陣に公開した。新型コロナウイルスの感染防止や拡大を防ぐため、独自対策を徹底。観客数は上限とされている5000人を下回る約4000人にとどめて密を防ぎ、観戦時の違反行為者にはイエローカードも用意した。

 新型コロナウイルス対策として、独自の神戸モデルが用意された。有観客で迎える清水戦を前に、報道陣に入場が許されたノエスタ。テープによって空席が封鎖されたスタンドなどが公開されるとともに、スタジアム管理部の鈴木英司部長らによって「クラブ判断の独自対策」の数々が明かされた。

 Jリーグのプロトコルを厳密化したもので、入場者数は上限5000人となっている中、この清水戦のチケット販売は約4000枚で札止めされた。「安全、安心を第一に考えて決断した」と同部長。周囲との間隔は、Jリーグ基準ならイスの中心から半径1メートル以上とされている一方、神戸は前後1・8メートル、左右1・6メートル、斜め1・2メートルに設定した。

 入場口は電子ゲート化。来場者の体温を測定するサーモグラフィーも、Jリーグが用意した16台に加え、クラブで8台増やして計24台とした。また、観戦ルールの順守も徹底。観戦者による違反行為が繰り返された場合、エリア担当者が席に向かい、応援行為の禁止など違反行為が書かれたイエローカードを渡す。その後も同様の行為が続いた際は、退場を命じることもある。

 通常のホームゲームなら、クラブは1試合で2億円程度の収入を目標とするものの、この清水戦では2000万円以下にとどまるという。それでも、安全が最優先。再び国内で感染が拡大しており、元日本代表DF酒井は「選手として、どれだけ自粛などを突き詰められるかが継続して試合をできる重要なポイントになる。より一層、気をつけて試合に臨みたい」と語った。

 《イニエスタ2戦ぶり先発濃厚》元スペイン代表MFイニエスタが清水戦で2試合ぶりに先発出場することが濃厚となった。過密日程による疲労が考慮され、前節大分戦は欠場。ケガなどはないようで、フィンク監督は「この間の試合では何人かの選手を休ませて、明日の試合には良い状態になっている」と起用を示唆した。元日本代表DF西やDFダンクレー、MFサンペールらも先発復帰が見込まれる。

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