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レアル3季ぶりV 最多34度目タイトル ジダン監督「私のプロ人生で最高の日の一つ」

[ 2020年7月17日 11:27 ]

スペイン1部リーグ・第37節   レアル・マドリード2―1ビリャレアル ( 2020年7月17日    マドリード )

喜びに沸くレアル・マドリードの選手たち(AP)
Photo By AP

 スペイン1部リーグで首位のレアル・マドリードが3季ぶりとなる優勝を決めた。16日、ホームでビリャレアルを2―1で下して10連勝。勝ち点を86に伸ばして2位の宿敵バルセロナに勝ち点7差をつけ、1試合を残して最多記録を更新する34度目のタイトルを手にした。

 無観客スタジアムでの優勝セレモニー。主将のDFセルヒオラモスがトロフィーを掲げるとイレブンが肩を組み、密になって喜びを爆発させた。直後にジダン監督はイレブンに胴上げされて4度宙を舞い、満面の笑み。「私のプロ人生で最高の日の一つ。新たなリーグタイトルを獲得できた。ロックダウンや様々なことがあった後で、ファンとともに祝いたかったが、家で優勝決定を見て喜んでくれていると思う」と語った。

 クラブOBのスター指揮官は、就任3シーズンで欧州チャンピオンズリーグ3連覇を達成して2018年6月に退任。約9カ月のブランクを経て昨年3月に「バッテリーを再充電できた」と復帰し、絶対エースだったC・ロナウド(現ユベントス)を失い低迷していたチームを立て直した。

 守りの要で今季自己最多の10ゴールを挙げたDFセルヒオラモス、この日2ゴールでチーム最多のリーグ戦21得点のFWベンゼマの両ベテランを攻守の軸に、層の厚さを生かして選手をローテーションしながら起用。4―3―3をベースにしながら選手によって細かく布陣を変えるなど柔軟な采配で、6月のリーグ再開後にチームを10連勝に導いた。中断前は勝ち点2差で追っていたバルセロナを逆転し、宿敵の3連覇を阻止した。

 セルヒオラモスは「ジダンが我々にとって(優勝の)鍵だった。すべての選手を信頼していると示し、チームを導いてくれた。すべての監督ができることじゃない。我々みんなが彼を信頼している」とフランス人指揮官の手腕を絶賛。出番が少なかったスター選手のウェールズ代表FWベール、コロンビア代表MFハメスロドリゲスも笑顔で喜びを分かち合う姿に、ジダン監督が築いたチームの一体感が表れていた。

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