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テュラムJr.2発!!22歳才能開花予感 父は元フランス代表W杯V戦士 

[ 2020年6月2日 05:30 ]

ドイツ1部   ボルシアMG4―1ウニオン・ベルリン ( 2020年5月31日 )

ボルシアMGのマルクス・テュラム(AP)
Photo By AP

 ドイツ1部ボルシアMGの元U―21フランス代表FWマルクス・テュラム(22)が31日、ホームのウニオン・ベルリン戦で2得点を挙げて、4―1の勝利と3位浮上に貢献した。ドイツ・リーグ(ブンデスリーガ)1年目でチーム最多タイの10得点(8アシスト)をマークし、キャリア初の2桁得点を記録。元フランス代表DFで98年W杯優勝メンバーのリリアン・テュラム氏(48)を父に持つ“サラブレッド”が才能を開花させた。

 米ミネソタ州で黒人男性が白人警官に暴行され死亡した事件に抗議した。前半41分、テュラムはFWプレアの左クロスから頭でゴール。直後に左膝をついて抗議のポーズを取り、試合後に自身のSNSに「共に前進し、共に変化を起こす」と人種差別と戦う決意を記した。

 後半に再びホットラインから2点目。プレアの右クロスを逆サイドで押し込んだ。加入1年目で活躍できた一因は同郷の先輩プレアの存在で「ピッチで凄く良い関係で考えも一致する」。1メートル92の恵まれた体格と、最高時速35.4キロ(今季リーグ7位)のスピードを誇り、昨季までザルツブルク(オーストリア)でMF南野拓実(現リバプール)を指導したローゼ監督の下で潜在能力が花開いた。

 父リリアン氏は名DFだったが、FWになった理由は「子供のころから目立ちたがりだったから」。サッカーの助言も受けるが、父から教わった大切な哲学は「他人への敬意、話を聞くこと、努力。運命に不平を言わず、人生を楽しむこと」。加入時の移籍金は900万ユーロ(約10億8000万円)と前評判は高くなかった。「努力して見返したかった」と結果を残し、専門サイトの評価は一時2800万ユーロ(約33億6000万円)まで急騰。“七光”ではなく着実に成長しチーム躍進の原動力となっている。

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