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岡田武史氏、コロナとの向き合い方を発信「シンプルに命を守ること」

[ 2020年4月12日 05:30 ]

FC今治オーナーの岡田武史氏
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 元日本代表監督でJ3のFC今治のオーナーを務める岡田武史氏(63)が11日、クラブの公式サイトで新型コロナウイルスとの向き合い方についてメッセージを発信した。「こういう危機に際しては、いろいろなことを考えず、シンプルに一番大切なことを全うするべきだと考えます。つまり、命を守ることです」。その感染防止のために外出を避けること、手洗いを徹底することを強調。そしてサッカーに例え、一人一人の危機意識を強い言葉で促した。

 「“勝負の神様は細部に宿る”、試合の勝ち負けを分けるのは“たった一回ぐらい”“俺一人ぐらい”という小さなゆるみであることがほとんどです。新型コロナとの闘いも同じです」

 FC今治は今季からJ3に参戦。だが3月8日の開幕は延期となり、初戦のめどは立っておらず、トップチームは活動を停止している。「FC今治ファミリーの皆さん」と呼びかける形で発信したが、日本の全国民に響く内容だ。

 10年W杯南アフリカ大会を率い、現在は育成年代向けの指導法などを凝縮した「岡田メソッド」の普及活動にもまい進。サッカーを通じて社会に影響を与えてきた同氏は「この新型コロナとの闘いを乗り越えたときに、社会が変わるのではないか」とも予想。「つまり物から事の消費という環境にやさしいライフスタイルであり、共感、信頼、関係など数字で表せない“目に見えない資本”を大切にする社会です」。メッセージの最後に、心の豊かさに目を向ける社会の実現への願いを込めた。

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2020年4月12日のニュース