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清水 コロナ対策で「苦渋の決断」 練習公開週2日程度 取材エリアに境界線 育成の活動は休止

[ 2020年4月11日 05:30 ]

報道陣と間隔を空けて取材に応対する清水の竹内(中央)
Photo By スポニチ

 清水が10日、新型コロナウイルス感染防止の意識をより強固にした。県内で感染者が増加傾向にある状況などを踏まえ、これまであまり制限を設けてこなかったメディア対応などを見直し。一日も早い感染拡大の終息を最優先させるため「苦渋の決断」を下した。

 本来なら作りたくない“距離”だ。ただ今は周囲の安全とコロナの終息を考えなければならない。この日から練習場の取材エリアに報道陣との間隔を確保するための境界線を設置。ファンへの情報発信を考えて続けてきたメディアへの練習公開を今後は週2日程度とすることが決まった。

 山室晋也社長は「エスパルスに関わる全ての皆さまの健康を第一と考えて決定した」と感染リスクの減少を考えた対応を説明。県内では先月28日の時点で3人だった感染者がこの日までの13日間で37人まで増加。近隣自治体に緊急事態宣言が出されたこともあり“感染してからでは遅い”と判断した。

 チームは既に10人前後のグループによる時差練習を行うなど対策。今月19日から10日間の活動休止予定も発表している。フロントスタッフも8日から在宅勤務に移行するなど感染の危機意識を強めてきた。

 この日はスクールを含む育成組織の活動休止やオフィシャルショップの休業なども併せて発表された。

 クラモフスキー監督は「(練習非公開など)誰もが喜ぶ状況ではないが、耐えていくしかない。早く良くなるように祈っている」。辛抱した時間が一刻も早い終息につながると信じている。

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2020年4月11日のニュース