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清水“不動の右SB”エウシーニョ 股関節痛から復帰!今季初フルメニュー消化「ピッチに戻れて幸せ」

[ 2020年4月10日 05:30 ]

清水のクラモフスキー監督(左奥)が見守る前で、今季初めて練習に完全合流したエウシーニョ(右)
Photo By スポニチ

 清水のブラジル人DFエウシーニョ(30)が9日、今季初めて全体練習に合流した。股関節痛の治療のため始動から別メニューが続き、この日は約2時間のフルメニューを消化。ピーター・クラモフスキー監督(41)の前で、完全復活に向け一歩前進した。

 晴天に恵まれたグラウンドに「再出発」を飾った助っ人の笑顔が映えた。エウシーニョは今季初めてチームメートとの練習を終えると「仲間と一緒にやれると気持ちも違う。ピッチに戻ってくることができて幸せ」と汗を拭った。

 川崎Fから完全移籍で加入した昨季はリーグ27試合に出場。自慢の攻撃力を発揮して4得点を挙げるなど、J1残留に貢献した。今オフに母国で痛みを抱え続けていた股関節の治療を開始。完治を優先して1月15日の始動に合わせた来日を断念し、同26日から2月4日の鹿児島キャンプも参加しなかった。同17日にチームに戻ってからはリハビリに専念。そこから約1カ月半を費やして合流の日を迎えた。

 この日の攻撃練習では右サイドから精度の高いクロスを披露し、4対4のゲーム形式など対人練習も問題なく消化。同郷のGKネトやタイ代表FWティーラシンら新加入選手とも初共演した。「(ティーラシンは)キープ力があるのでワンツーなどで攻撃ができると思う」と新戦力との連係構築に意欲的。「自分のコンディションはまだまだだが、ここから徐々に上げていきたい」と見据えた。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で今月予定していた練習試合3試合が中止となったこともあり実戦復帰の予定は未定。「心配なのはケガ」と再発防止を意識しつつ「練習しながら感覚を戻していきたい」と意気込んだ。公式戦の再開時期は以前として不透明な状況だが、エウシーニョの完全復活の日はそう遠くなさそうだ。

 ≪5日ぶり全体練習≫オフ明けの9日は5日ぶりに全体で練習を行った。今週から新型コロナウイルスの感染リスクを考えて10人前後のグループによる時差練習を採用。この日は故障者を除く全員がそろってピッチに立った。引き続き全体と少人数制の練習を併用していく方針。クラモフスキー監督は感染防止に最大限の注意を払いながら「良いところを伸ばしていきたい」と意気込んだ。

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2020年4月10日のニュース