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なでしこJ、20年不安1敗発進…岩渕、芸術ループで同点も「試合通して完敗」

[ 2020年3月7日 05:30 ]

スペインに完敗、肩を落とす熊谷(左から3人目)、田中(右端)ら日本イレブン(共同)
Photo By 共同

 国際親善大会シービリーブス杯は5日に開幕し、なでしこジャパンはスペインに1―3で敗れた。金メダル獲得を目標に掲げた東京五輪イヤーの初戦だが、攻守ともに課題が浮き彫りとなり、FW岩渕は「試合を通して完敗」と肩を落とした。

 前半8分、自陣左サイドを破られ、あっさりと失点。同44分に岩渕が後方からのロングボールをノーバウンドで捉える技ありループシュートを決めて同点に追いついたが、後半3分に自陣でのパスミスから勝ち越しゴールを許した。高い技術を生かした連係でゴールに迫るという似たスタイルの両チームだが、足元の技術もパスワークも相手が一枚上手。日本が目指すサッカーを、目の前で完璧に遂行された。

 高倉監督は「判断の遅さやプレーの連続性のなさを修正したい」と話したが、続くイングランド、米国はさらにプレー強度が高い。東京五輪までに残された時間はわずか。この完敗をきっかけにレベルアップしなければメダルには到底届かない。

 ≪新型コロナの影響で握手からグータッチ≫日本―スペイン戦では、両チームの選手による試合前の握手をグータッチに変更した。世界的な新型コロナウイルスの流行を受け、選手同士の濃厚接触を避ける目的。関係者によると、今大会は全試合で同様の措置が取られるという。

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2020年3月7日のニュース