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森保J、五輪プラン崩壊…U23代表強化試合中止「心苦しい思い」

[ 2020年3月7日 05:30 ]

森保監督
Photo By スポニチ

 今夏の東京五輪に出場する森保一監督(51)率いるU―23日本代表の強化プランが白紙になった。日本協会は6日、今月27日のU―23南アフリカ戦(京都)と30日の同コートジボワール戦(福岡)の国際親善試合2試合の中止を発表。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、7月17日の壮行試合(兵庫、対戦相手未定)まで指揮官が五輪世代のナショナルマッチの指揮を執れない状況に発展する可能性が浮上した。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、事態が動いた。来日拒否を表明していた南アフリカだけではなく、コートジボワールとの対戦も消滅。森保監督は日本協会を通じ「心苦しい思い。東京五輪で目標を達成し、皆さんに喜んでいただくために。あらゆる状況を想定しながら、その時々で選手、チームにとってのベストを模索しながら進んでいきたい」とコメントした。

 海外組を招集できる国際Aマッチデーと重なる、大事な強化の場が失われた。合宿だけでも開催できるかどうか検討と調整を進めているが、海外クラブの中には日本に選手を派遣することに難色を示す声もあるという。国内組もJリーグが延期されている状況で、参加可能か未知数だ。

 五輪世代の次のナショナルマッチの場は6月のトゥーロン国際大会(1~15日、フランス)。仮に3月にA代表がW杯アジア2次予選の突破を決めた場合は“消化試合”となる6月の同予選を五輪世代で戦うプランもあったが、3月の同予選も延期の方向。森保監督が6月はA代表を優先した場合トゥーロン国際大会では指揮が執れずオーバーエージ枠との融合も先送りとなる。

 直近で指揮官が五輪世代のナショナルマッチを指揮できるのは、7月17日の壮行試合。予選のない自国開催の日本を、ほぼ“ぶっつけ本番”の状況で率いることとなる。指揮官が常々口にする「対応力」が試される非常事態に発展している。

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2020年3月7日のニュース