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横浜MF遠藤渓太 壁がある喜び胸に サイドから2桁得点狙う

[ 2020年2月17日 08:30 ]

横浜MF遠藤渓太
Photo By スポニチ

 【2020・J1 東京五輪世代注目の男(16) 横浜MF遠藤渓太】連覇を目指す横浜のアタッキングフットボールには、遠藤のサイドからの果敢な仕掛けが欠かせない。昨季は自己最多の33試合に出場して7得点7アシストを記録したMFは、今季はキャリアハイとなる2桁得点を目標に据える。

 1月のU―23アジア選手権(タイ)では日本代表20人のフィールド選手の中で、自身と菅(札幌)だけ出場なし。五輪への序列を痛感させられた。つらかったというが「五輪当確と変にふんぞり返っているほうが足をすくわれる。ここからまたはい上がっていけばいい」と奮起し、昨季以上のゴールを決意。12日のACL1次リーグ初戦・全北(韓国)戦では先制点を含む全2得点に絡む活躍で、早速結果を残した。

 選手として大切なライバルへの向き合い方を変えてくれたのは、昨季途中まで同僚だった1歳年上のU―23代表MF三好(現アントワープ)だった。5月以降の布陣変更で中盤の構成が変わり、得意とするポジションが減った三好に「康児君出られなくなりそうですね」と気にして声を掛けると、「違うから。争うライバルがいないとサッカーやっていても面白くないし」と返された。

 「(同じ位置の選手の)プレーが悪ければ“おっしゃ”と思うタイプだったけど、それを聞いてからは、自分で勝ち取らなきゃなと思うようになった」。五輪世代のライバルもしかり。上にひしめく存在を糧にしながら、1得点ずつ五輪への距離を縮めていく。

 ◆遠藤 渓太(えんどう・けいた)1997年(平9)11月22日生まれ、横浜市出身の22歳。3歳上の兄の影響で始め、二俣川SC―横浜ジュニアユース―横浜ユースを経て16年にトップチーム昇格。18年ルヴァン杯ニューヒーロー賞獲得。17年U―20W杯など各年代別日本代表に選出され現U―23代表。好きな選手はベルギー代表MFアザール。趣味は魚観賞。1メートル75、66キロ。利き足は右。血液型はB。

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2020年2月17日のニュース