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広島MF森島司 パスにドリブル武器多き若武者狙う「10得点10アシスト」

[ 2020年2月15日 07:30 ]

広島のU―23日本代表MF森島司
Photo By スポニチ

 【2020・J1 東京五輪世代注目の男(14) 広島MF森島司】生き抜くための武器は多い方がいい。持ち前のパスセンス、鋭いドリブルに続き、MF森島は新たな一面をキャンプから磨いている。「テーマとしてやっているのはクロスへの入り方。まだ遅れる場面が多い」。ゴールの演出者ではなく、体現者になるために、昨年ブレークした若武者は研さんを重ねている。

 「10得点、10アシスト」――。今季から「10」を背負う22歳は、2020年シーズンに向けて明確な数字を目標に掲げる。昨年5月22日のACLメルボルンV戦でプロ初ゴール。才能が一気に開花し、左シャドーの位置でレギュラーをつかんだ。リーグ戦24試合に出場し、3得点8アシスト。12月のE―1選手権で初めてA代表にも招集されるなど、強烈なインパクトを残した。

 「プロでやる自信は元々あったけど、いろんな場面で使ってもらって、それで結果を残せたのは良かった」

 本職は2列目。チーム事情でワイドのポジションも経験したことで、プレーの幅は確実に広がった。次なる進化のピースは得点力。城福監督が注ぐ視線は熱い。

 「あのポジションなら、もっともっとゴールに絡むような仕事をやってもらいたい」

 今年1月のU―23アジア選手権(タイ)にも出場。久保建英、堂安律らタレントがそろう最激戦区でも、周囲を生かすプレーもできる特性は最大の強みだ。「まずチームとして、タイトルが獲れるような働きをしたい」。あどけない顔に、秘めた負けん気は強い。

 ◆森島 司(もりしま・つかさ)1997年(平9)4月25日生まれ、三重県出身の22歳。愛宕サッカー少年団でサッカーを始め、四日市中央工高を経て、16年に広島加入。17年にトップデビューを果たし、昨年24試合に出場し、定位置を奪取した。12月のE―1選手権でA代表にも初選出され、中国戦でアシストも記録。1メートル75、66キロ。利き足は右。

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2020年2月15日のニュース