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【高倉監督 独占インタビュー】なでしこJ もう誰も「人任せ」じゃない

[ 2020年2月14日 06:45 ]

東京五輪の金メダルを取ったなでしこJAPANの予想図を自ら描く高倉監督(撮影・大塚 徹)
Photo By スポニチ

 なでしこジャパンは14日、東京五輪イヤー最初の活動となるトレーニングキャンプ(福島・Jヴィレッジ)に突入する。高倉麻子監督(51)がスポニチ本紙の独占インタビューに応じ、日本サッカー界初となる五輪金メダル獲得を宣言した。 

 ――昨夏のW杯はベスト16敗退。その後は対外試合で5戦全勝と結果が出ている。
 「W杯に対してチームの思いは強くあったと思うが、どこか人任せなところもあったかもしれない。このままじゃいけないということを共有して、何かを持ってきたのが(昨年10月の)カナダ戦だった。選手の目つきが明らかに変わった。W杯は悔しい敗戦だったが、五輪に向けた強い気持ちを共有できたことは収穫だった」

 ――特に守備に関しては、クロスへの対応やラインのスライドなど、監督が言い続けてきたことが体現されている。
 「時間をかけてやってきた中で、今は大崩れしない感じはある。次はいかに点を取るかということで、ミドルシュートの部分は強調している。シュートの意識を持ちつつ、コンビネーションをつくるとか、選手はトライしてくれている」

 ――五輪の登録メンバーはW杯から5人減の18人。試合間隔も短く過酷な戦いとなる。
 「フィジカルコーチとも話して、E―1の直前に一度、食事や水分の取り方、休養について確認する機会を持った。総力でやらないといけない。メンバーについては、今でもたまに(選手の名前が書かれた)磁石をボードに貼って考えている。今の時点ではこの18人かなって。このポジションは(調子が)上がってきた方を選ぶしかないよね、という話はスタッフとする」

 ――五輪で他に気になる競技は?
 「陸上と、あとは女子の球技は気になります。女子バレーの中田(久美)さんは現役時代に同世代の女子スポーツ選手での食事会で知り合って、お互いに指導者になってから試合も見に来てくれた。一緒に頑張りたい」

 ――改めて東京五輪への思いを。
 「とにかく勝ちたい。選手が表彰台で跳びはねて喜んでいるのを見たいし、自分も喜びたい。私にとっても、選手にとっても、凄く大きな大会。選手としっかり向き合いながらいいものをつくっていきたい」 

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