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川崎F 王座奪回キーマン大島「走り方改革」 ケガしにくいフォームで“労働時間”増やす

[ 2020年1月11日 05:30 ]

本格始動した川崎F・大島(中央手前)
Photo By スポニチ

 川崎Fが10日、新シーズンへ向け本格始動した。V奪回を目指す今季、大きな鍵を握るのが、若き司令塔の日本代表MF大島僚太(26)だ。昨季はケガに泣かされたが、オフに防止策として「走り方改革」に着手。ケガのリスクを激減させる走りでフル回転し、リーグ王座奪回を誓った。この日は湘南、J2東京Vなども始動した。

 本格始動となったこの日、V奪回のキーマンが力強い所信表明だ。プロ10年目となるシーズンへ、走り方改革に着手したことを明かした大島は、チーム目標に「リーグを奪い返すこと、他のタイトルを獲ること」と複数タイトルを掲げ、個人については「ケガをしない。ゴールに絡む回数を増やしたい」と強い意気込みを語った。

 もはや誰もが認める技巧派ボランチ。チームでも絶対不可欠な存在だ。ただ、これまで何度も泣かされてきたのが、3連覇を逃した昨季も3カ月の長期離脱を強いられた左ふくらはぎのケガ。今オフ一念発起し着手したのが走り方の改善だった。

 所属事務所が同じという縁もあり、別府市でDF谷口、J3相模原の元日本代表MF稲本、ソフトバンク・内川内野手らと自主トレ。同行した元陸上選手の秋本真吾スプリントコーチから「ケガのリスクが高い」とフォームの指摘を受けたという。そこで映像を見ながら徐々に改善。「何本も走るうちになるほどという感覚になった」と手応えをつかみ、今は徐々に走るスピードを上げている段階という。

 昨年大島が出場した試合は11勝7分け1敗。高い勝率を誇っており、大島がシーズンを通して活躍できればおのずとリーグ奪回は見えてくる。「あれだけの選手が限界をつくらずにやる」と内川からも大きな刺激を受けた司令塔が、節目のシーズンで違いを見せ、チームを再び頂点へと押し上げる。

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2020年1月11日のニュース