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これぞ“ONE TEAM”の精神 神戸FWビジャ 厳戒態勢逆手に全2得点に絡むプレー

[ 2019年11月2日 18:28 ]

明治安田生命J1第30節   神戸2―0仙台 ( 2019年11月2日    ノエスタ )

<神戸―仙台>前半、シュートを放つ神戸・ビジャ
Photo By 共同

 これぞ“ONE TEAM”の精神だった。神戸の元スペイン代表FWビジャ(37)は無得点ながら、全2得点に絡むプレー。「相手の守備がしっかりしていて攻撃は難しかったけど、何とか勝つことができた」と笑みを浮かべた。

 従来は4バックシステムの仙台だが、神戸対策として3バックを採用。ゴール前を固められ、ビジャにはDFシマオ・マテを中心に厳しいマークが付いていた。だが百戦錬磨のストライカーは「狭いスペースで戦わないといけないし、そのスペースを作れるようにした。キョウゴ(古橋)やケイジロウ(小川)をサポートできるようにチームとして戦うことを考えた」と厳戒態勢を逆手に取った。

 前半16分にはエリア左に流れてDF2人のマークを引きつける。ボール自体はDFの足に当たってしまったものの、そのこぼれ球に小川が反応して先制点を挙げた。さらに後半24分の得点はシマオ・マテを吊り出し、競り合ったボールを背後のスペースに流して生み出したもの。その結果「チームとして良い結果を得られることができた」(ビジャ)。

 シュート1本でも勝利に貢献した1人であることは間違いない。常々、自らのゴールよりも勝利を最優先する姿勢を示してきたストライカーは、試合後、胸を張った。
 

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2019年11月2日のニュース