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C大阪、リーグ戦ダービー7年ぶり制した スタンドには「久高魂 いつまでも」

[ 2019年9月29日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ 第27節   C大阪3-1G大阪 ( 2019年9月28日    ヤンマー )

得点を決め、ポーズをとる(左から)C大阪・メンデス、水沼、ヨニッチ
Photo By スポニチ

 桜のエンブレムを身につけるラグビー日本代表だけでなく、こちらの桜も満開だ。歓喜に酔うC大阪のサポーターからは、試合後に「俺たちが大阪」コールがわき起こった。リーグ戦の大阪ダービーを制したのは12年3月以来で、前半8分に頭で先制点を挙げたブルーノ・メンデスは充実した表情を浮かべた。

 「7年間、勝っていなかったから。自分たちが変えないといけない責任感があった」

 積み上げてきた成果だった。先制点だけでなく、準備してきた戦術を攻守で表現。首を痛めたMFデサバトの離脱がありながら、ロティーナ監督のサッカーを選手たちが迷いなく実践した。

 積年の思いもあった。C大阪ひと筋で現役を過ごした森島寛晃社長は「ガンバよりJリーグ加盟が遅く、過去にセレッソが認知されなかった悔しさがある」と言う。この日、スタンドに掲げられた横断幕のひとつが「久高魂 いつまでも」。20年前の9月22日、胃がんにより亡くなった、C大阪初代主将の久高友雄さん(享年36)をしのぶものだった。

 通算の対戦成績は10勝5分け23敗。いまだ大きく負け越しているものの、先輩たちが味わってきた悔しさも背負って戦い、負の歴史にピリオドを打った。今季初の5連勝に「行けるところまで行きたい」とFW柿谷。トップ3の背中が見えてきた。

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2019年9月29日のニュース