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【川本治 視点】久保 代表での活躍がチームでの連係向上につながる

[ 2019年9月3日 08:09 ]

スペイン1部   マジョルカ0-2バレンシア ( 2019年9月1日 )

バレンシア戦の後半、スペインでの公式戦デビューを果たし、競り合うマジョルカの久保建(左)
Photo By 共同

 マジョルカの日本代表MF久保は0―2とリードされてからの出場で、見せ場はあまりなかった。持ち味が一番出せる右MFに入り、38分には前線の味方にパスを出したがチャンスにならなかった。久保としてはパスを戻してもらい、フリーになったところでシュートするイメージだったと思う。ほかにも何度か「パスをくれ」というしぐさをする場面があったように、合流して約2週間でコミュニケーションはこれからだろう。

 素晴らしい技術を持っていても、味方がパスを出してくれなければ生きてこない。チームメートも久保の技量を見極めている段階なので、一番早いのはゴールに絡むことだ。好都合なことに、今週は日本代表としてチームを離れる。現在は情報が素早く駆け巡るので、W杯予選で活躍すれば、スペインにも伝わりチームメートの見る目も変わっていくと思う。技術的にもスペインの1部リーグでやっていけるレベルだけに、周りの見る目さえ変わればスタメンのチャンスは出てくるだろう。(元ジェフ市原強化部長)

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2019年9月3日のニュース