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レアル・久保、堂々デビューにスペイン紙絶賛「黄金の左足」「彼は名手」

[ 2019年7月21日 12:40 ]

<ICC レアル・マドリード・バイエルン・ミュンヘン>後半、クロスを上げる久保(撮影・小海途 良幹)
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 レアル・マドリードの日本代表MF久保建英(18)が21日、「エル・ブランコ(白い巨人)」の一員として実戦デビューを飾った。

 米ヒューストンで行われたインターナショナルチャンピオンズ杯のバイエルン・ミュンヘン戦で、後半から出場。4―3―3の左MFでプレーすると、最大の見せ場は後半17分だった。ピッチ中央でボールを保持すると、左サイドから前線に走り込んだブラジル代表FWビニシウスに絶妙なタイミングでスルーパス。相手GKと1対1の決定機を演出した。残念ながらビニシウスはそのチャンスを逸し、久保は大きなジェスチャーで悔しがった。

 試合も1―3で敗れ、試合後のミックスゾーンに姿を現した久保は「1―3で敗れたけど、デビュー出来たことは嬉しい。勝たなければいけかった。だから悔しい」と流ちょうなスペイン語で淡々と振り返った。

 久保は45分間プレー。後半17分のスルーパスの他にも高い技術を披露し、試合を速報で伝えたスペインのマルカ紙は「傑作の香り漂う。黄金の左足」の見出しで絶賛。「久保は後半一緒にプレーした他の選手にはなかった勇気あるプレー、とくに黄金の左足を披露した。ボールコントロールは壮観で視野も素晴らしい」と続け、「彼にとってBチームはとても、とても、とても小さな舞台。彼はクラッキ(名手)だ」と讃えた。

 1年目の今季は3所属のBチームでプレーする見通しだが、プレシーズンはジダン監督率いるトップチームの北米遠征に同行中。久保は試合後「欧州にはそれほど日本人はいない。マドリードには僕だけだ。注目されることは嬉しい。日本人にとっての基準になれるように」と前向きに話し、ジダン監督は「われわれにとってシーズンの初戦だった。敗戦には満足していないが良いプレーもいくつかあった」と振り返った。

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