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レアルの久保、スペイン心待ち 7・8チーム始動から合流へ

[ 2019年6月28日 05:30 ]

居合わせた乗客と話しながら入国審査へと進む久保 (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 南米選手権に出場した日本代表が27日、成田空港着の航空機で帰国した。チームは1次リーグ敗退となったが、一方でMF久保建英(18)は今夏に加入するレアル・マドリードには早い段階で合流できる見通し。スペインのマルカ紙も「次世代の代表エース候補&東京五輪の星」と報じるなど注目度は高い。今後もA代表招集が確実視される久保は、ここからスター街道を一気に駆け上がる。

 久保は空港での注目も一身に集めた。チームはこの日、約28時間の長旅を終えて帰国。約120人のファンが出迎えた中、似顔絵入りの横断幕も登場し、「久保く~ん!!」と声援を送られると18歳は軽く会釈。さすがに疲労の色を隠せなかったが、南米の強豪との“ガチ対決”で実力を示し、ファンのハートもがっちりとつかんだ。

 日本代表は1次リーグ敗退。しかし、そのことで久保は新天地のレアルに早い時期から合流できる見通し。19~20年シーズンは3部リーグに所属するレアルBでプレーするが、プレシーズンはジダン監督率いるトップチームに同行する予定だ。トップチームは8日にマドリードに集合し、9日に合宿地カナダに出発予定。久保もチェルシーから加入したベルギー代表MFのE・アザールらとともに同じ日程でレアルでの第一歩を踏み出す可能性が高いという。

 スペイン紙も南米選手権でさらに株を上げた久保に高い期待を寄せる。26日付のマルカ紙は「ラウルの磨きがかかるダイヤ」との見出しで、今後に注目。レアルBを指揮するラウル監督によって磨かれる至宝を、「日本代表の次世代のリーダーとして期待され、20年東京五輪でも活躍が期待される」と報じた。

 望まれるシナリオは、レアルB、さらには招集が確実視される9月のW杯予選での日本代表で活躍、東京五輪を経て、20~21年シーズンでのトップチーム昇格。南米選手権で実力の片りんを見せた久保が、スターへの階段を上っていく。

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2019年6月28日のニュース