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元コンサ 河合竜二氏 異例の引退試合“自主開催”

[ 2019年6月3日 05:00 ]

元北海道コンサドーレ札幌DFの河合竜二氏

 昨年で現役を引退しフロントスタッフ入りした元北海道コンサドーレ札幌DFの河合竜二氏(40=現コンサドーレ・リレーションズチームキャプテン)の引退試合が8月10日のJ1第22節・浦和戦(札幌ドーム、午後2時開始)の前座で行われることが2日、分かった。近く発表される。

 過去に類を見ないのは、引退選手自らの「主催」というところだ。河合氏は発起人となり、かつて一緒にプレーした仲間たちとのチーム「Ryuji Friends」を編成。元日本代表選手も含まれ、札幌U―14との対戦を企画した。さらに、開催資金調達にも自ら取り組んでいる。

 費用は参加者の移動・宿泊やユニホーム製作など500万円ほどを要し、企業協賛、そしてクラウドファンティングで募る。札幌から試合運営のサポートを受けながら、異例づくしの引退試合を自らの手で作っていく。

 昨季限りで札幌を退団。現役続行の可能性を探るも、最終的に引退を決断した。「ピッチに戻るというサポーターへの約束を果たせていない」というのが発案の動機。ただ、フロントの一員であることから「引退試合はお金がかかる。クラブのマイナスになることはできない」と、自ら資金を調達することと前座試合での開催を提案した。

 ユースチームとの対戦を決めた理由は「大観衆の前で、さらに元代表選手たちと対戦することで成長につながれば」と説明。浦和でプロデビューし、横浜、札幌では主将も務めて40歳まで現役を貫いた「鉄人」が、最後のユニホーム姿で恩返しの思いを形にする。

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2019年6月3日のニュース