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ハノーバー会長、監督に浅野“起用禁止令” 高額な買取り義務回避へ

[ 2019年4月6日 16:35 ]

ハノーバーのFW浅野拓磨
Photo By スポニチ

 ドイツ1部ハノーバーのFW浅野拓磨(24)について、クラブのキント会長からドル監督に“起用禁止令”が出たと、6日付のドイツ紙ビルトが報じた。

 「いまだかつて、このようなことはブンデスリーガではなかっただろう」と同紙が表現したのが、キント会長の現場介入。ドル監督に対して文書で、浅野を起用しないよう指示したという。

 イングランド・プレミアリーグのアーセナルから期限付き移籍している浅野がハノーバーで10試合に先発した場合、契約にはハノーバーに300万ユーロ(約3億7500万円)の買取り義務が発生するという条項が存在すると伝えられている。浅野はすでに9試合に先発しており、キント会長は「もちろん私は(試合出場)メンバーについて口を出すことはしない」としながらも「アーセナルとの(浅野についての)契約に基づいて、個別の決定がハノーバーの利益のために必要となる」とクラブにとって高額な買取り義務を回避するための措置であると説明した。

 ドル監督は4日の会見で「メンバーについては私が権限を持っている」と強調したが、6日のアウェー・ウォルフスブルク戦で浅野はベンチ外となった。

 キント会長の指示は合法かどうかについて、スポーツ法が専門の地元弁護士は「経営者としてキント氏はもちろん執行権に基づいて、雇用されている監督に対し指示を出すことは認められる。今回の場合業務上の権限として指示が行われており、ドル監督がそれに反した行為を行えば、解雇も含めた責任を負うこともあり得る」と説明した。

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2019年4月6日のニュース