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中島、新元号エースは俺弾!後半途中出場から決勝点

[ 2019年3月27日 05:30 ]

国際親善試合   日本1―0ボリビア ( 2019年3月26日    ノエスタ )

後半、先制ゴールを決めた中島(撮影・成瀬 徹)  
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 国際親善試合が行われ、日本代表はボリビア代表を1―0で下し、平成最後の代表戦を勝利で飾った。日本はW杯ロシア大会以来の復帰となった香川真司(30=ベシクタシュ)らが先発。前半は無得点で終えたが、後半に途中出場の中島翔哉(24=アルドハイル)が決勝点を奪った。日本代表は6月に国内で国際親善の2試合を行った後、南米選手権(ブラジル)に出場する。

 平成ラストマッチで新時代到来を印象づけた。後半31分、堂安→南野とスピードを上げながら縦につなぎ、最後は中島が鋭い切り返しから右足で対峙(たいじ)したDFの股を射抜いて、ニアサイドをぶち抜いた。森保ジャパンの象徴、新BIG3が絡んだ一撃。中島は「良いパスを全員でつないでくれた。ニアは瞬間の判断」と、昨年11月のキルギス戦以来となる代表3点目を笑顔で振り返った。

 一気に流れを変えた。後半16分から途中出場すると、停滞気味だった攻撃を得意のドリブルで活性化させた。同33分には芸術的な左足ループ。惜しくもバーを直撃したが、会場を沸かせた。今回は香川復帰で背番号が10から8に変更。エースナンバーは譲ってもチームの中心であることを短時間でも証明してみせた。

 1月のアジア杯は無念の負傷離脱だったが、その後にアジア人最高の移籍金3500万ユーロ(約43億7500万円)でポルトガル1部ポルティモネンセからカタール1部アルドハイルに移籍。欧州の強豪クラブからも興味を示されていた中、誰もが驚いた中東移籍。ただこの日はその決断が間違っていなかったことも証明した。「カタールには守備のうまい選手が多い」。鋭い観察眼で弱点を補い、この日も「ボールを取りにいった時に足に当たるようになった」と進化を実感。「足は長くなってないんですけどね(笑い)」とおどける余裕も見せた。

 強烈なインパクトを残し、スタンド観戦した神戸の元スペイン代表FWビジャも「突出していた」と思わず驚嘆。もはやエースの風格さえ漂う。スター街道まっしぐらの中島が平成ラストゴールを決め、本格的な新時代の幕開けを告げた。 

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