×

神戸 サンペール獲得、アジアNo・1クラブへ妥協なき“バルサ化”

[ 2019年3月8日 05:30 ]

三木谷会長とユニホームを手にし笑顔のサンペール (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 神戸は7日、スペイン1部バルセロナからMFセルジ・サンペール(24)を完全移籍で獲得したと発表した。都内で開かれた新加入会見では三木谷浩史会長(53)も出席して契約書にサインが交わされた。元バルセロナの選手が加入するのは元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)、同FWダビド・ビジャ(37)に続いて3人目。アジア最高のクラブを目指し、バルサ化が着々と進行している。

 無数のフラッシュを浴びながら、主役の2人ががっちりと握手を交わした。「バルセロナから若くて才能あふれる選手が加入することになった。日本サッカー界に新しい、大きなページが開かれたと思っている」。三木谷会長はMFサンペールの入団を満面の笑みで話し、新天地に飛び込む俊英も「神戸のユニホームを着られるのはとても名誉なこと」とJ初挑戦を喜んだ。

 アジアNo・1クラブに向け、妥協なき“バルサ化”が着々と推し進められている。三木谷会長は加入会見の場で「魅せて、強いサッカーとしてポゼッションスタイルを徹底する」と改めて表明した。18年W杯ロシア大会後のMFイニエスタ獲得に始まり、同10月にはスペイン人のフアンマヌエル・リージョ監督(53)を招へい。昨オフにはFWビジャを迎え入れ、さらにサンペールが加入した。育成年代からトップチームまで一貫してバルセロナの指導を受けた守備的MFは、バルセロナでの出場試合こそ少ないが、期限付き移籍した他クラブでの実績を含め、1部リーグで計25試合に出場した実力者だ。

 三木谷会長は「現役バリバリどころか、これからますます伸びるであろう欧州の超一流選手が来るのはJリーグにとってはほぼ初めてのこと」とクラブとともにさらに成長することを期待した。サンペールの背番号は6に決定。イニエスタの8番、ビジャの7番と元バルサトリオが連番で並ぶことになった。

 外国人選手の出場枠は昨季までの原則3人から今季は5人に拡大したが、神戸はこれで元ドイツ代表FWポドルスキらを含め計7人となった。選手のコンディションを見極めながら、豊富な戦力を使い分けていくことになる。よりスペクタクルで、より強いチームへ。進化をやめない神戸が、また一つ階段を上った。

 ◆セルジ・サンペール 1995年1月20日生まれ、スペイン・バルセロナ出身の24歳。スペイン1部バルセロナの下部組織で育ち、13年にバルセロナBに昇格。14年の欧州CL1次リーグのアポエル・ニコシア戦でトップチームデビューを果たした。期限付き移籍で16―17シーズンはスペイン1部グラナダ、翌シーズンは同ラスパルマスでプレー。中盤の底やインサイドハーフを本職としており、スペインの各年代別代表歴もある。1メートル82、73キロ。

続きを表示

2019年3月8日のニュース