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憲剛 15年連続ゴール!自画自賛1号で19年型パフォ披露

[ 2019年3月2日 05:30 ]

明治安田生命J1第2節   川崎F1―1鹿島 ( 2019年3月1日    等々力 )

前半、中村憲がFKを直接ゴール(撮影・篠原岳夫)
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 川崎Fの元日本代表MF中村憲剛(38)が1日のホーム・鹿島戦で、歴代2位タイとなるJ1・15年連続ゴールをマークした。前半9分に右足で狙い通りの直接FK弾を叩き込んだ。試合は同21分に鹿島FW伊藤翔(30)に公式戦3戦連続となる一発で追いつかれ1―1のドローに終わったが、プロ17年目の“ミスターフロンターレ”がリーグ3連覇へ健在ぶりを見せつけた。

 プロ17年目の直感は半端なかった。ドリブルで突進した小林が相手に倒されて得た約20メートルのFK。中村はボールをセットして右足を振り抜くと、ボールは5枚の壁の上を越え鋭く落ち、左ポストをかすめながらネットを揺らした。相手GKが一歩も動けない完璧な軌道。「ボールを置いた瞬間、しっかり蹴れば入ると思った」。まさに自画自賛の完璧な一発。「イヤァオ」。プロレスラーの中邑真輔の入場ポーズをイメージした19年型ゴールパフォーマンスも披露した。

 待ちに待った今季本拠1号弾。実はこれが中村にとってJ1・15年連続ゴールだった。中山雅史らに並ぶ歴代2位。16年シーズンに最年長MVPを獲得し、17年には悲願のリーグ初制覇。鹿島に次ぐ史上2度目の3連覇へ向けた今シーズン、大卒J1最多出場を更新中の司令塔は、また新たな勲章を手に入れた。

 この一発で、金曜ナイターにもかかわらず超満員に埋まったスタジアムもボルテージが最高潮に達した。それでも前半21分、中村が「鹿島に隙を見せればやられる」と悔やんだように、昨年度アジア王者に一瞬の隙を突かれて失点。後半も中村を中心に相手を攻め立てたが、引いた相手を崩せずにドローで終わり、「残念」と悔しがった。

 これで先月23日のFC東京との今季リーグ開幕戦に続くドロー。中村は言う。「この2試合で分かった。FC東京や鹿島という名のあるチームが引いて守って、カウンターで勝ち点を取らせないようにやってくる」。主要タイトル20冠を誇る鹿島でさえ、この日もなりふり構わない姿勢を見せた。だからこそ中村は「それにあらがえないようなら、3連覇は到底届かない」と言う。それでも積み上げてきた自信は揺るがない。「あとは(ゴールを)決めるだけ」。今年も衰え知らずの背番号14が、チームを目指すV3ロードへと導く。

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