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【川本治 視点】川崎F・憲剛、高い技術と戦術眼で38歳でもトップレベルのプレー

[ 2019年3月2日 08:30 ]

明治安田生命J1第2節   川崎F1―1鹿島 ( 2019年3月1日    等々力 )

<川崎F・鹿島>前半9分、中村がFKを直接決める(撮影・篠原岳夫)
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 川崎F・中村の先制点はFKを直接決めたが、壁の上からカーブをかけて落とす精度の高いキックで、GKが全く動けなかった。終盤にも知念に決定的なパスを出したように、38歳の年齢を感じさせない動きだった。止める、蹴るの技術がある上、戦術眼が素晴らしいので、多少体力が落ちてもトップレベルのプレーができる。

 川崎Fはゲームを支配しながら開幕2試合で1点しか取れていない。原因はクロスの精度。中盤でボールをつなぎ、サイドに展開してゴール前に運ぶのが攻撃の形だが、左サイドからのクロスが精度を欠き決定機にならなかった。右からはいいクロスが入っていただけに、ここが課題だ。新外国人のレアンドロ・ダミアンは高さも技術もあり、ポストプレーがうまく、今後さらに戦力として期待できる。

 鹿島は早い時間に失点したが、崩れることなくすぐに取り返したのは素晴らしい。しかし、昌子と西が抜けてDFが若くなったので、安定感を高めることが必要だろう。(元ジェフ市原強化部長)

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2019年3月2日のニュース