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ザックUAEが4強!「守備重視」懐疑的な声にも動じず

[ 2019年1月27日 05:30 ]

アジア杯準々決勝   UAE1-0オーストラリア ( 2019年1月25日 )

<UAE・オーストラリア>ベスト4を決め喜ぶUAEのザッケローニ監督(左)
Photo By ゲッティ=共同

 第18日は準々決勝の残り2試合が行われ、4強が出そろった。元日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(65)が率いる地元UAEは1―0で前回大会王者のオーストラリアを破り、2大会連続4度目のベスト4入り。カタールは1―0で前回準優勝の韓国に競り勝ち、初の準決勝進出を果たした。28日にイラン―日本、29日にカタール―UAEが行われる。

 11年大会に日本をアジア王者に導いたザッケローニ監督が、開催国UAEを率いてベスト4進出を果たした。11年の決勝で破った前回王者オーストラリアを1―0で撃破。「選手が力を振り絞り、素晴らしい勝利を成し遂げてくれた」と満足そうにうなずいた。

 ボール保持率36%、シュート数で7対22と相手に圧倒されながら、組織的な守備で完封。後半23分に前回大会得点王のFWマブフートが相手の不用意なバックパスを抜け目なく奪い後半1本目のシュートで決勝点を奪った。

 UAEで守備重視のスタイルは不人気。今大会前まで18試合で6勝しかできず、手腕に対する懐疑的な声も多かった。地元メディアでは今大会限りで解任され、クロアチア代表ダリッチ監督が後任となるという報道も出ていたが、65歳のイタリア人指揮官は「監督として常に批判を受ける覚悟はある」と動じなかった。司令塔のMFオマルら負傷者が出る中で、“自分たちのサッカー”に徹して結果を出した。

 監督自身はアジア杯で11戦負けなし。国同士の対立でも注目を集める準決勝カタール戦に向けて「明日から分析するよ」と目を光らせた。

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2019年1月27日のニュース