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梅崎、曹監督の熱意に感じた運命 「湘南に来てよかった思う」

[ 2018年10月28日 05:30 ]

YBCルヴァン杯決勝   湘南1―0横浜 ( 2018年10月27日    埼玉 )

カップを手に笑顔の湘南・梅崎(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 今季加入した元日本代表MF梅崎司(31)が独占手記を寄せた。

 勝った者にしか味わえない素晴らしい景色を見たのは、これが初めてと言っていいかもしれない。今日はパフォーマンスに納得がいっていなかったので「仲間に助けられた」という思いが強い。みんなで獲ったタイトルなのが、なによりもうれしい。

 何度も2位になったので、優勝しなければ意味がないことは、よく分かっていた。16年に浦和で優勝したときは、ケガでスタンドから応援するしかなかった。湘南に来た今季はチームと共に成長し、足跡を刻んでいる。自分に対してもチームに対してもやれることは全部やった。ゲームキャプテンを任せてもらっているが、浦和時代はここまで「チームのためにやりたい」と思ったことはなかった。

 10年間在籍した浦和から移籍したのは自分自身が変わろうと思ったから。「このまま浦和にいたら、フェードアウトしてしまう」と感じ、このまま終わりたくなかった。若い選手が多いチームで「周りに対しても言える人間になりたい」と思って決断した。

 湘南を選んだのは曹監督が僕に対して本気で「再生させたい、輝かせたい」と言ってくれたから。僕のことを見抜いているようで、運命だと感じた。それに練習が日本で一番きついので、一から鍛え直してほしいという思いもあった。

 ◆梅崎 司(うめさき・つかさ)1987年(昭62)2月23日生まれ、長崎県諫早市出身の31歳。05年に大分U―18から当時J1のトップチームに昇格。07年にフランス2部グルノーブルに期限付き移籍。08年から浦和で10年プレーし、今年から湘南。J1通算271試合32得点。日本代表は06年に1試合出場。1メートル69、68キロ。利き足は右。

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2018年10月28日のニュース