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【加茂周の視点】得意とする形で主導権握った湘南

[ 2018年10月28日 09:00 ]

YBCルヴァン杯決勝   湘南1―0横浜 ( 2018年10月27日    埼玉 )

優勝し喜ぶ湘南イレブン(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 湘南の勝因は両サイドをうまく使えたことだと思う。右の岡本と左の杉岡はともに相手を引きつけて、前にスペースをつくり、そこを使って攻めるという形ができていた。味方を走らせるボールの動かし方で、湘南が得意とする形だが、前半はこれで主導権を握ることができた。決勝点を決めた杉岡も運動量が豊富で、攻撃も積極的。まだ20歳で伸びしろもあり、将来が楽しみだ。

 前半に点が取れたことで優位に試合を進められたが、追加点が取れなかったことで後半は厳しい展開になった。前半走った分だけ後半は足が止まったが、これは予想されたこと。下がって守る形となったが、ペナルティーエリア内で相手にスペースを与えないように守って逃げ切った。

 湘南のようなサッカーは90分間走りきらなくてはならないので、今以上の走力が求められる。なかなかできないことなので、守り方を工夫してより守備を堅くすることも今後必要だと思う。 (元日本代表監督)

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2018年10月28日のニュース