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“お祭り男”本領だ!槙野 3度目の開幕弾でドローに持ち込む

[ 2018年2月25日 05:30 ]

明治安田生命J1第1節   浦和1―1FC東京 ( 2018年2月24日    味スタ )

<FC東京・浦和>後半5分、ゴールを決め喜ぶ浦和・槙野(右)
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 明治安田生命J1リーグ第1節第2日が24日に行われ、昨季アジア王者の浦和はアウェーでFC東京と対戦し、1―1で引き分けた。先制された直後の後半5分、日本代表DF槙野智章(30)がCKに右足を合わせ、同点ゴールを決めた。槙野の開幕戦でのゴールは14年以来3度目。6月のW杯ロシア大会での活躍が期待される“開幕男”が攻撃力もアピールした。

 槙野の「強さ」が出た一撃だった。後半5分。起点は柏木のCKだ。ゴール前で韓国代表DF張賢秀(チャンヒョンス)と激しくデュエル。体を前に入れ、一瞬早く右足を投げ出した。「(決めたのは)右のアウトサイド。面白い日韓代表対決が見せられたのでは。あの時間帯で決められた。0―1からのゲーム運びは昨季より良くなった」。失点から2分後。流れは渡さなかった。

 元々、開幕に強い。DFながら広島時代の09年、浦和での14年に続き3度目の開幕弾だ。偶然ではない。「沖縄キャンプからセットプレーに時間を割いてきた。今季の新たな得点源になると思う」と槙野。昨季途中まで率いたペトロヴィッチ前監督時代にはなかったセットプレーの練習も今季は重点科目に指定。早速、FC東京の堅守を打ち破った。

 W杯イヤーを迎え、オフ中も24時間、サッカーと向き合った。通常2〜3日休むと筋肉が落ち、体重が4キロ近く減ってしまう槙野だが、今季はトレーニングをバランス良く継続し体重80キロを維持。9日に結婚した女優の高梨臨はアスリートフードマイスターの資格を取り食生活をサポートしてくれる。感謝の新婚1号ともなった。

 味スタでのFC東京戦は04年以降無敗。白星こそ逃したが、相性の良さは生きていた。むろん、反省点もある。日本代表と同じCBで出場も後半3分の先制点は一瞬の隙を突かれたもの。「ビデオを見て反省したい。失点は昨季(54点)の半分に減らしたい」。試合後は早速、守備陣で反省会も開いた。目指すは「攻」も「守」もハイクオリティー。槙野の視線は鋭かった。

 ≪DF登録では3人目≫浦和DF槙野が開幕戦通算3点目。槙野の開幕戦ゴールは、広島時代の09年横浜戦、浦和移籍後の14年G大阪戦に次いで4年ぶり3度目。過去開幕戦で3得点以上は、槙野が延べ50人目。DF登録では闘莉王(広島、名古屋)、新井場(鹿島)に次いで3人目になる。

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